アルフレッド・ダンヒル(ALFRED DUNHILL)の歴史

2022/09/30

イギリスの老舗ラグジュアリーブランド企業「アルフレッド・ダンヒル(ALFRED DUNHILL)」。日本でも「ダンヒル(dunhill)」の名で知られており、その歴史は120年以上を誇ります。実は日本との関わりも深いブランドであり、今回はその歴史と特徴を紐解いていきたいと思います。
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ブランド「ダンヒル(dunhill)」の歴史

英国を代表するラグジュアリーブランド「ダンヒル(dunhill)」。そのブランドを展開する企業兼、ブランド名が創業者の名前からとった「アルフレッド・ダンヒル(ALFRED DUNHILL)」になります。
「ダンヒル(dunhill)」の印象といえば、紳士服や喫煙具などを思い浮かべる方も多いと思われますが、その歴史のスタートは、当時の自動車の普及に伴い、ドライブを快適に楽しむための小物やアクセサリー販売を中心に始まります。
創業者のアルフレッド・ダンヒル(Alfred Dunhill)は、1872年に英国・イングランドに生まれ、1893年父親の馬具専門製造卸会社を引き継ぎ、馬具からコートや皮革用品など自動車に関連するアイテムの製造販売に舵を切ります。「エンジン以外なら全て揃えている」と謳ったコンセプトから造られた造語「モートリティーズ」は店名として掲げられ、これが大成功を収め、以降ブランドとしての地位を築いていくことになります。ちなみにこの「モートリティーズ」という概念は、今も「ダンヒル(dunhill)」の創業精神の理念として生き続けています。
1900年代に入ると、ドライブ用の火の粉が飛び散らない防風のパイプや防水のパイプを開発し、以降ブランドの代名詞となる喫煙具販売の契機となります。1920年代は、タバコ販売の規制によりレザー中心の皮革製品にシフトし、ロンドン以外にもパリやニューヨークに出店、アルフレッドの弟ハーバードも事業を助け、後に社長に就任します。1930年前後には、アルフレッドの子供達も加わり、後に長男アルフレッド・ヘンリーは会長となり、一人娘のアルフレッド・メアリーは美容院・化粧品の事業として「メアリー・ダンヒル社」を立ち上げています。
また1931年、日本の並木製作所(現:パイロット)と提携し「ダンヒル・ナミキ蒔絵万年筆」を発表、現在もアンティークオークション等にて高値で取引されています。
その後、第二次世界大戦においてロンドンの店舗が空襲で全壊、1959年には創業者アルフレッドが逝去するなど、不運も続きますが、1966年「ティファニーで朝食を」などで有名なアメリカの小説家トルーマン・カポーティが、「ダンヒル(dunhill)」で仕立てたオーダーメイドのタキシードを舞踏会で着用したことが世界中で注目され、ファッションブランドとしての評価も高まります。1969年には、製品の輸出実績が評価され、エリザベス女王より表彰も受けます。
1993年、創業100周年を機に世界3大ラグジュアリー・コングロマリット(複合企業)と称されるスイスのリシュモン(Richemont)グループの傘下に入り、トータルブランドとして成長を遂げていきます。
2008年には、クリエイティブディレクターにキム・ジョーンズを迎え、2017年からは、CEOにアンドリュー・マアグ、クリエイティブディレクターにバーバリー(BURBERRY)などで活躍したマーク・ウェストンがそれぞれ就任しています。
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「ダンヒル(dunhill)」アイテムの特徴

現在の「アルフレッド・ダンヒル(ALFRED DUNHILL)」は、バッグ・財布・時計・スーツ・アクセサリーなど紳士向けのファッションアイテムを中心に展開しています。
バッグ・財布など皮革製品のラインでは「コンフィデンシャル」「コンノート」「ディーエイト」、財布や小物のラインでは「サイドカー」「シャーシ」などが有名です。
またスーツにおいては日本とも関わりが深く、2000年から男子サッカー日本代表のオフィシャルスーツを提供し続けており、2022年のカタール大会においてもアパレルプロバイダーを務め、長きにわたるパートナーシップを記念し「2022 SAMURAI BLUE COLLECTION」を発表しています。
一方で、「ダンヒル(dunhill)」を語る上で欠かせないアイテムが、そのルーツと言って過言ではないカーアイテムと喫煙具です。カーアイテムとしては、創業者アルフレッドのアイデアから生まれた、スピード違反を取り締まる警察官を発見するための双眼鏡「「ボビー・ファインダーズ(1903年)」、車のダッシュボードにそのまま取り付けられる懐中時計「ダッシュボードクロック(1910年)」などが有名ですが、当時の自動車は屋根が無かったことから、ドライバーを雨風や寒さから守るコート(外套)として「カーコート」を世界で初めて発売したと言われています。その「カーコート」のオマージュとして、2018年のコレクションで発表されたコートが話題を集めました。
そして、「ダンヒル(dunhill)」のもう一つの代名詞といえば、高級喫煙具のライターです。金・銀・エナメル等を施した名品の数々は、コレクターの間では垂涎の的です。
またイギリスの国犬であり、ブランドのマスコットとしても愛されているブルドッグのモチーフ。創業時より交通安全のお守りやキーホルダー、ペーパーウェイトなど、さまざまな人気アイテムに今も展開されています。

最後に、現在「アルフレッド・ダンヒル(ALFRED DUNHILL)」のホームと呼ばれるロンドン本店は、1720年代に建てられた「ボードンハウス」という屋敷を改修しオープンしています。この屋敷は元々ウェストミンスター公爵の邸宅であり、ココ・シャネルとのロマンスの地としても知られています。
そんな象徴的な屋敷に本店を構えられる所以は、伝統を尊重し長きにわたり紳士たちに愛され、英国が誇るラグジュアリーブランドとしての確固たる地位を確立しているからではないでしょうか。近年は、若者にも再注目されている「ダンヒル(dunhill)」。中古市場においても関心が高まっております。

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