世界のジュエリーデザイナーたち
2018/01/12
世界的に有名な老舗ジュエラーの創業者も実はジュエリーデザイナーであったり、ブランドで仕事をすることで才能を開花させ、名声を轟かせたジュエリーデザイナーもいます。
そんな、著名なジュエリーデザイナーたちを3回にわたって取り上げてみたいと思います。
ジュエリーデザイナーとは
ジュエリーデザイナーは、指輪・ネックレス・ブローチ・イヤリング・ブレスレットなどの貴金属装飾品を、金・銀・プラチナ・様々な宝石類を材料としてデザイン・製作をする職業です。
「宝石細工師」や「宝飾職人」などと呼ばれることもあります。
ジュエリーデザイナーの多くは、最初から最後までの全製作行程を自分の手で行うため、貴金属や宝石の知識、加工・デザインの技術を習得していることが多いです。
また、時代のニーズに対しても敏感でいることが大切で、大成したジュエリーデザイナーたちは常に心がけていました。
創業者ジュエリーデザイナー
世界的に有名なジュエラーも、その創業者はジュエリーデザイナー出身者が多くいます。世界5大ジュエラーと言われる、ティファニー、カルティエ、ブルガリ、ヴァンクリーフ&アーペル、ハリー・ウィンストンの中で、ティファニー以外は、それぞれ創業者自身がジュエリーデザイナーでした。
ルイ=フランソワ・カルティエ(フランス 1819-1904)
28歳の若さで師からアトリエを受け継ぎ、カルティエを創業。後に「王の宝石商、宝石商の王」と呼ばれました。
ソティリオ・ブルガリ(ギリシャ 1857-1934)
ギリシャに生まれ、父が銀細工師だったことから、幼い頃から金・銀細工に興味を持ち、職人としての腕を磨きました。
後にイタリアに移住し、二人の息子とともにイタリアを代表するジュエラー・ブルガリを創業しました。
アルフレッド・ヴァン クリーフ(フランス 1873-1938)
宝石商の娘であったエステル・アーペルと結婚し、夫婦二人で、後に世界5大ジュエラーとグランサンクの両方に名を連ねるヴァンクリーフ&アーペルを設立しました。
ハリー・ウィンストン(アメリカ 1896-1978)
後に「キング・オブ・ダイヤモンド」や「スターたちのジュエラー」と呼ばれるハリー・ウィンストンを創業し、一時は世界の貴重なダイヤモンドの3分の1を所有していたとも言われています。
4者ともに優れた創業経営者であり、ジュエリーデザイナーとしての才能も豊かだったのでしょう。
次回は五大ジュエラーの中でその真価を発揮したジュエリーデザイナーについてお話します。
Written by 上田勝太
上田 勝太
ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演