カシオ(CASIO)の歴史と代表的な製品|G-SHOCKに至るまでの軌跡

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

私たちの生活に身近な製品を数多く生み出してきた日本を代表する電子機器メーカー「カシオ(CASIO)」。
G-SHOCKをはじめとする腕時計で世界的に知られていますが、実はその原点は“計算機”にあります。
この記事では、創業から革新を続けてきたカシオの歴史と、代表的な製品・事業領域をわかりやすく紹介します。


身近なのに意外と知らない「カシオ(CASIO)」とは?

日本が誇るグローバル電子機器メーカー「カシオ(CASIO)」。
その正式名称は「カシオ計算機株式会社」であり、名前の通り“計算機”から始まった企業です。

戦後間もない東京で、樫尾四兄弟が小さな工場「樫尾製作所」を設立したことが、カシオの始まりでした。
彼らが掲げた社是「創造 貢献」は、“世の中になかったものを創造し、社会に貢献する”という理念を表しています。

G-SHOCKのような「壊れない時計」や、家庭に電卓文化を広めた「カシオミニ」など、カシオの製品には常に“革新”の精神が息づいています。


カシオ(CASIO)の歴史|創業から世界ブランドへ

樫尾四兄弟による創業物語

カシオの名は、創業者である樫尾忠雄・俊雄・和雄・幸雄の四兄弟の名字「樫尾(かしお)」に由来します。
1946年、長兄・忠雄が東京都三鷹市で「樫尾製作所」を創業。
兄弟の技術と発明への情熱が結集し、1957年に世界初の小型純電気式計算機「14-A」を開発しました。

同年6月1日、「カシオ計算機株式会社」を設立し、カシオの歴史が正式にスタートします。

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電卓から家庭へ──「カシオミニ」の登場

1970年代、カシオはトランジスタ技術を応用し、持ち運び可能な電卓「カシオミニ」を開発。
手のひらサイズで低価格なこの製品は、家庭用電卓市場を一気に拡大し、“一家に一台の電卓”という文化を築き上げました。


時計事業への挑戦と「G-SHOCK」誕生

1974年、カシオは時計分野に参入し、世界初のフルオートカレンダー機能を搭載した「カシオトロン」を発売。
その後、デジタル時計の分野で多機能モデルを次々と発表します。

そして1983年、耐衝撃構造を備えた「G-SHOCK」が誕生。
「壊れない時計」という新しい価値を生み出し、ストリートファッションやスポーツシーンで爆発的な人気を獲得しました。


カメラ・楽器・電子文具へと広がる事業領域

1995年には液晶モニター付きデジタルカメラ「QV-10」を発売し、映像文化に新しい風を吹き込みます。
電子楽器では「Casiotone(カシオトーン)」や「Privia(プリヴィア)」が定番となり、教育分野では関数電卓や電子辞書「EX-word(エクスワード)」などが多くの支持を得ています。


カシオ(CASIO)の主な事業と代表的製品

計算機事業

カシオの原点である計算機は、教育現場やオフィスで世界的に活用されています。
学習用アプリ「ClassPad.net」など、デジタル教育分野にも積極的に取り組んでいます。


時計事業

「G-SHOCK」「BABY-G」「OCEANUS(オシアナス)」「PRO TREK(プロトレック)」など、用途や層に合わせた多彩なシリーズを展開。
手頃な価格で人気の「カシオ コレクション」や、復刻モデルを集めた「カシオ クラシック」なども好評です。


電子楽器・教育・文具事業

電子ピアノ「Privia」「CELVIANO」、キーボード「Casiotone」など、幅広い層に向けた音楽機器を展開。
また、ラベルライター「NAME LAND」や電子辞書「EX-word」は、教育やビジネスの現場でも定番となっています。


新規事業・テクノロジー開発

近年ではAIロボット「Moflin(モフリン)」のような次世代製品を発表し、医療・スポーツ・健康分野にも事業を拡大。
“誰もが気軽に使えるテクノロジー”という理念のもと、新たな価値を生み出し続けています。


カシオ(CASIO)の豆知識・トリビア

  • 「CASIO」という表記は、海外でも読みやすいように「KASHIO」から変更された。
  • 社章は「C」ではなく、樫尾兄弟の頭文字「K」を4つ組み合わせたデザイン。
  • 一部の電卓では、特定のキー操作で「CASIO」と表示される隠しコマンドがある。
  • 「G-SHOCK」の開発者・伊部菊雄氏は、試作品を3階から何度も落とすテストを行った。
  • 「カシオ・データバンク」は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公が着用していた腕時計としても有名。

まとめ|カシオ(CASIO)は“創造”と“貢献”のブランド

カシオ(CASIO)は、電卓から始まり、時計・楽器・電子機器など多彩な分野で革新を起こしてきました。
その理念「創造 貢献」は今も息づき、世界中の人々の生活を支えています。
特に「G-SHOCK」は世界の若者文化を象徴するアイコンとして高く評価されています。

そしてその人気は中古市場でも健在。
もしカシオ(CASIO)の腕時計を売却検討されている方は、信頼できる買取専門店「ゴールドプラザ」までぜひご相談ください。