ジバンシィ(GIVENCHY)の歴史
2020/07/03創立65年以上もの歴史があり、日本でも知名度が高く世界的なラグジュアリーブランドとして人気を誇るジバンシィ(GIVENCHY)。今回はそんなジバンシィ(GIVENCHY)の歴史についてご紹介していきます。
「モードの神童」
ラグジュアリーブランドとしてのジバンシィ(GIVENCHY)を語る上で絶対に外せない人物がいます。それは、ユベール・ド・ジバンシィです。彼は1927年フランスのボーヴェで生まれました。ジバンシィの成功は生まれながらの才能も大きいですが、幼い頃の家族の育て方により発想力や想像力が養われていった事も影響しています。1944年、彼はパリの美術学校へ行き18歳にはデザイナーのジャック・ファットと出会い、彼のメゾンで働きデザイナーとしての技術に磨きをかけます。その後もクリスチャン・ディオール等数々のデザイナーのもとで経験を積み、1951年自身初となるコレクションを発表し、斬新なスタイルが絶賛され「モードの神童」と呼ばれるようになりました。
1952年、彼は独立し自分のメゾンジバンシィ(GIVENCHY)を設立し、パリのアルフレッド・ヴィニー通り8番地にアトリエを構えました。当時のスタイルであり女性の服装に革命を起こしたと言われているのはクリスチャン・ディオールのニュールック(女性の体のシルエットを最大限に生かした華麗なもの)でしたが、ジバンシィは正反対のシュミーズドレス(生地の自然な流れが美しく浮き出て締め付けのないもの)を発表しました。流行の風を逆らうかのようなデザインは話題を呼びファッション業界に旋風を巻き起こしました。
オードリー・ヘップバーンとの出会い
ジバンシィは、世界的大女優であるオードリー・ヘップバーンと深い関わりがあるのはご存知でしょうか。ジバンシィとヘップバーンの最初の出会いは、1954年のヘップバーン主演映画「麗しのサブリナ」制作時です。ジバンシィはこの映画で衣装デザインを手掛けアカデミー衣装デザイン賞を獲得します。その後もヘップバーン主演映画である「パリの恋人(1957)」「ティファニーで朝食を(1961)」「シャレード(1963)」「おしゃれ泥棒(1966)」等数々の映画の衣装を手掛けます。中でも不朽の名作である「ティファニーで朝食を(1961)」のリトルブラックドレスは大変素晴らしいフォルムであると世界から絶賛となり、現在も二人の代表作として語り継がれるほどです。また、2010年にイギリスで行われた「映画史上、女優が着用した最も素敵な服は?」というアンケートでは一位に輝いています。こうして二人は作品を重ねる毎に真摯な友情を築き上げていきました。
ちなみに、ジバンシィがヘップバーンに贈った「ランテルディ」という香水がありますが、ランテルディはフランス語で【禁止】を意味します。この香水の香りを気に入ったヘップバーンが「私以外は使ってはダメ」と言った事から名付けられたというエピソードもあります。
ラグジュアリー&ストリートブランドとしてのジバンシィ(GIVENCHY)
衣類に留まらず、バッグや財布、化粧品等の色々なファッション用品へ展開させ、近年では「ラグジュアリーストリートブランド」としても大人気なジバンシィ(GIVENCHY)。2014年には表参道に日本初の路面店がオープンしました。モードなスタイルはファッションセレブを中心に、男女問わず、幅広く世界中で親しまれています。様々な挑戦を続け、進化していくジバンシィ(GIVENCHY)から今後も目が離せません。
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