ボルダーオパールの種類と選び方
2016/01/05
オパールには色々な種類がありますが、中でもボルダーオパールは宝石が自然から生まれたものだということを実感させてくれます。
輝きやスタイルがとにかく自由。見た目が似通ったボルダーオパールを見つけることは、なかなか難しいと言えます。
ここでは、そんなボルダーオパールの種類や選び方をご紹介しましょう。
ボルダーオパールってどんな石?
ボルダーオパールは、塊でゴロっと掘り出された原石を磨いて輝きを出すというわけではなく、鉄鉱石の間に入り込んだ状態で採掘されます。
そのスタイルからアイアンオパールや母岩オパールと呼ばれることもあり、石の間に入り込んだオパールを削り過ぎないように慎重にカットしていくので、宝石らしい楕円形にならないことが多くあります。
また一般的に、裏面に鉄鉱石部分(母岩)を残してカットされます。
ボルダーオパールの種類は?
オパールの中でも、特に鉱物らしさを感じることができるのがボルダーオパールです。
ホワイトやファイアのように、白や赤、オレンジといったはっきりとした色を持たないため、ブラックオパールと同じように大きく広い遊色効果と輝きが魅力とされます。
天然のボルダーオパールが非常に貴重なことから、張り合わせなどの加工を施したものも多く出回っており、最近では技術が向上して天然ものとの見分けがつきにくいものが増えています。
加工されたボルダーオパールには、以下のような種類があります。
ダブレット
ライトオパールを薄く切り、裏側を黒く塗ってそこに母岩などを貼り付けて作ります。
トリブレット
ダブレットの表面にガラスや水晶を貼り付けて作ります。
トリブレッドは一部にオパールが使用されており、美しく仕上げられていますが、宝石としての価値はないので購入する際には注意が必要です。
ボルダーオパールの選び方は?
ボルダーオパールは、形よりも輝きの強さが重要となります。
その上で、遊色効果や形、カット、予算を考えて選んでいきましょう。
また、加工されたボルダーオパールであるダブレット、トリブレットは、アクセサリーとして楽しむためのものであれば問題ありませんが、資産価値はないのできちんと理解した上で購入してください。
高価なジュエリーを選ぶときには、それがダブレット、トリブレットでないか、必ず販売店に確認しましょう。
セットされて美しく仕上げられていると、見た目では判断がつかないことがありますので、信頼できる販売店を選ぶことが大切です。
ボルダーオパールは個性的なスタイルが多いことから、アクセサリーとして非常に人気の高い宝石です。
見た目のインパクトがファッションのアクセントになりますし、誰も同じものを持っていないオンリーワンであることも魅力です。
加工されたボルダーオパールを手軽に楽しむのも良いですが、天然の形と輝きの良いものをじっくりと探すのもおすすめです。
なるべく多くの宝石店などを訪れ、自分の目で確かめていくことが大切だと言えるでしょう。