メキシコオパールの種類と選び方
2016/02/03
メキシコではなんと14世紀半ばの古代アステカ文明の頃から、オパールをジュエリーとして愛用してきました。
当時から人々を虜にし続けてきたメキシコオパールの種類や選び方、遊色効果の魅力についてご紹介しましょう。
メキシコオパールってどんな石?
メキシコオパールの産出地はもちろんメキシコで、1960年頃に日本でも流行した宝石です。
しかし、1970年になる頃からひび割れが目立つ石が増えたため、次第に人気が衰えていきました。
購入後すぐにひび割れてしまう場合もあれば、数年経ってからひび割れる場合もあり、これではアクセサリーとして安心して楽しむことができません。
ただ、信頼できる宝石店や業者であれば、良質な原石を手に入れてから数年かけてひび割れないかを確認し、カットしていきます。
そのため、購入店の見極めさえ間違えなければ、メキシコオパールは十分にアクセサリーに向いている石だと言えるでしょう。
最近では、1960年頃に流行ったデザインのメキシコオパールがリメイクに出されることも多いようです。
メキシコオパールの種類は?
メキシコオパールは、丸い山形に研磨するカボションカットにした際に特にキレイな遊色効果の出るオパールで、地色がブルー、またはオレンジのものがあります。
しかし、メキシコで産出されるオパールの中で遊色効果が確認できるものは、全体の10%程度であり、極めて貴重な宝石だと言えます。
遊色効果が弱いものや確認できないものは、ファセットカットされることが多いようです。
ウォーター・オパール
7色の遊色効果が水の中で泳ぐような美しさを持つ、ブルー系のボディーカラーの石です。
ファイヤー・オパール
7色の遊色効果が炎を通して見ているかのようなオレンジ系のボディーカラーの石です。
メキシコオパールの選び方は?
メキシコオパールに限らず、オパールの美しさはやはり輝きで決まります。
可能な限り、石を手に取って角度を変えながら、光と色の変化をしっかり確認しましょう。
見た目は同じような石でも遊色効果は全く異なりますし、光の加減によって見え方も変わってきます。
後でがっかりすることのないよう、必ず購入前にチェックすることが大切です。
また、カボションの高低もしっかりチェックしてください。
高さが極端に高い、もしくは低いものは、石の品格を損なってしまうことがあります。
もちろん、デザインによってはそれが美しさにつながるものもありますが、裸石(ルース)で購入する場合は特に注意しましょう。
7色に輝く独特の光の変化に根強いファンが多いメキシコオパール。
ファッションに取り入れるだけでなく、裸石をコレクションして楽しむ人もいるようです。
ウォーターであれ、ファイヤーであれ、その光の美しさは安心できる性質を持つ石であることが大前提です。
ほかの石の品質や品揃えなどをチェックしながら、まずは信頼できる宝石店を選ぶことから始めましょう。