パライバトルマリンの意味とは?その特徴や選び方
2016/04/19
パライバトルマリンは、美しいブルーやグリーンが個性的な輝きを放つ宝石です。
従来の宝石には見られない独特な美しさがあり、目の肥えたコレクターでも一度は手に取ってみたくなる宝石だと言われています。
ここでは、そんなパライバトルマリンの歴史や特徴、選び方などについてご紹介しましょう。
パライバトルマリンの意味と歴史
パライバトルマリンは、1989年に発見された歴史の浅いとても新しい宝石。
産出されたブラジルのパライバ州にちなんで、「パライバトルマリン」と名づけられました。
発見された直後の1年間は市場にも多く出回っていたのですが、残念ながら現在ではほとんど産出されていません。
もうすでに鉱脈が途絶えているという噂もありますが、そもそも鉱山が深さ60メートルで迷路のような内部構造になっているため、鉱床を見つけるのも非常に難しい場所だと言われます。
しかし現在でも、手堀りによる丁寧な作業が続けられていると言われており、鉱床の発見につながることを願う人も多いようです。
また最近になってから、モザンビークやナイジェリアでもパライバトルマリンと同じような銅を含むトルマリンが産出されましたが、成分が同様であっても色や輝きが異なると言われています。
パライバトルマリンの特徴
パライバトルマリンは、鉱物としてはトルマリンに属する石なのに、見た目の印象がそのほかの石とは大きく異なることに誰もが驚きます。
ネオンブルー、蛍光塗料の青などと言われるほど、鮮やかに輝くブルーまたはグリーンが特徴の宝石です。
明度は4が基準となり、緑から藍にかけて幅広い色相をもちます。
これは、石そのものに大量に銅が含まれていることからくるものです。
パライバトルマリンの選び方
パライバトルマリンは、現在市場に出回っている宝石の中で、その価値と人気から1カラット当たりの価格が一番高いと噂されている宝石です。
非常に希少性が高く、サイズに関係なくなかなか目にする機会が少ない宝石なので、どのように選ぶかというよりは、パライバトルマリンと出会った時に、どう見極めるのか、そのポイントをいくつかあげておきましょう。
パライバトルマリンは前述したように市場に出回ることが非常に少ないため、大きさにはこだわらないことが大切です。
もちろん予算の問題もありますが、どんなサイズであったとしても、その色と輝きが納得のいくものであれば、その場で購入を決断するべきとも言えるでしょう。
また、最高品質であるジェムクオリティだけでなく、ジュエリークオリティやアクセサリークオリティまで範囲を広げることで、パライバトルマリンに出会えるチャンスが高まると思います。
色は、トルコ石のようなブルーがやはり一番人気で、評価も高くなっています。
パライバトルマリンに巡り合えたなら、あれこれと条件をつけて選ぶこと自体が贅沢だと言えるほど希少性の高い宝石ですが、パライバトルマリンは加熱処理されたものも多く流通しており、非加熱のものとは価値が大きく異なりますので注意が必要です。
購入時には、加熱処理されているかどうかも必ずチェックするようにしましょう。