K18GFとは?K18GPやK18との違い、刻印の意味、高く売るコツを紹介
最終更新日:2025/07/03


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
アクセサリーやジュエリーに刻まれた「K18GF」や「K18GP」の文字。見た目は金のようでも、その実態や価値は大きく異なります。本記事では、「K18GF」とは何かを中心に、K18GPやK18との違い、刻印の意味、高く売るためのポイントまで詳しく解説します。売却を検討している方や、正しい知識を持って金製品を選びたい方に役立つ情報をお届けします。
K18GFとは
K18GFとは「K18 Gold Filled(ゴールドフィルド)」の略称で、日本語では「金張り」とも呼ばれます。これは、主に真鍮などのベースメタルの表面に、K18(金の含有率75%の合金)を熱と圧力で圧着させた素材です。金の層は非常に厚く、一般的には全体重量の5%以上を占めるため、見た目や質感は本物の金に近いものになります。
刻印には「K18GF」や「18K GF」と記されることが多く、これは純金ではないものの、外見上の高級感を持ち、アレルギー反応も起こりにくいという利点があります。
K18GPとは
K18GPとは「K18 Gold Plated(ゴールドプレーテッド)」の略で、日本語では「金メッキ」と呼ばれています。これは、真鍮やステンレスといったベースメタルの表面に、非常に薄いK18の金を電気メッキによってコーティングしたものです。
金の層はK18GFに比べて極めて薄く、全体重量の0.1%未満であることがほとんどです。そのため、摩擦や使用によりすぐに剥がれてしまうこともあります。刻印としては「K18GP」や「18K GP」、「K18 Plaque」などと表記されていることが多く、見た目こそ金に似ていても、その耐久性や素材価値には大きな違いがあります。
K18GPの利点は、製造コストを大きく抑えつつも金のような高級感を出せることです。アクセサリーの量産やカジュアルなファッションジュエリーに多く用いられており、安価に華やかさを演出したいときに選ばれる素材です。

K18とは
K18とは、金の含有率が75%(18金)である合金のことを指します。残りの25%には銀や銅、パラジウムなどの金属が混ぜられ、硬度を上げたり、色味を調整したりしています。K18はジュエリー素材として非常に人気が高く、適度な強度と美しい輝きを兼ね備えているのが特徴です。
刻印には「K18」や「18K」、「750」(1000分率で75%を示す)などが使われます。これらの刻印がある製品は、本物の金として資産価値を持ち、買取市場でも高い評価を受けることが一般的です。
K18GP・K18GFのメリット
K18GPやK18GFは、金のような見た目を持ちながら、素材の多くがベースメタルで構成されているため、比較的安価で購入できるのが最大のメリットです。特にK18GFは金の層が厚く、高級感や耐久性に優れており、アレルギーを起こしにくい素材としても知られています。手軽に金の美しさを楽しみたい方にとって、これらは非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
K18GP・K18GFに金としての価値はない
K18GPやK18GFは見た目こそ金に似ていますが、中身はほとんどがベースメタルのため、純粋な金としての資産価値はありません。リサイクル金属としての買取は行われないことが多く、貴金属としての価値はゼロに近いとされています。売却時に「K18と同じように高く売れる」と誤解してしまわないよう注意が必要です。
注意!
K18GP・K18GFには金としての価値はありません。これを逆手にとって、実際は金の商品をメッキ品であるからと偽り安く買い取る悪質な買取業者が存在します。こういった悪質な業者に騙されないよう自身の商品がメッキ品であるかどうかの把握をするようにしてください。
K18GP・K18GFが高く売れることはある?
基本的にはK18GPやK18GFに金の価値はありませんが、宝石やブランド、デザイン性などによっては高く売れることもあります。以下にそのケースをご紹介します。
付いている宝石の評価が高い場合
K18GPやK18GF製品でも、付いている宝石の価値が高ければ、買取価格がつく可能性があります。特にダイヤモンドやルビー、エメラルドなどの高級宝石が使用されている場合は、地金ではなく宝石部分の評価によって価格が決まります。査定時には金の価値に惑わされず、石の品質・カット・カラットなどを総合的に見てもらうことが重要です。
デザイン・ブランドの評価が高い場合
デザイン性が優れていたり、有名ブランド製であるK18GP・K18GF製品は、金としてではなく「ブランドジュエリー」として高く評価される場合があります。ティファニー、カルティエ、グッチなどの人気ブランドであれば、素材が金張りであっても、ブランド価値や希少性が価格に反映されます。買取時はブランド査定に強い業者を選ぶのがポイントです。
まとめ
K18GFやK18GPは、見た目に高級感がありながら手に取りやすい価格で人気の素材ですが、純金としての価値はありません。K18との違いを理解し、刻印の意味を正しく把握することが大切です。売却を検討する場合は、宝石の価値やブランド性に注目しましょう。素材価値ではなく、デザインや希少性が価格を左右するケースもあるため、信頼できる買取店での査定が重要です。
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