エルメス(HERMES)バーキン・クロコダイル・ニロティカス
2016/07/31
高級バッグHERMESバーキンの中でも、特に高価なクロコダイルについてご説明させて頂きます。
HERMESが高級品である理由
HERMESといえばレザー、革製品といっても過言ではありません。
その革製品を製造するためには、まず“皮”を“革”に変えなければなりません。
その加工には膨大な手間ひまがかかっています。
さらにどんなに最高級な革を使用しても、それを裁断、縫合する技術が長けていなくては最高級の商品は作れません。
元来エルメスは男性的な馬具用品メーカーからスタートしています。
馬具は、その用途から一歩間違えれば命も落としてしまう用具です。
つまり命綱に等しい物を制作する最高の技術(革の裁断、縫合など)が要求され、職人が一針一針地道にこなしてきました。
もちろん機械で大量生産なんて出来ませんので、その職人の技術忍耐力は並みではありません。
最高級の材料、最高級の職人、HERMESというアフターフォローも含めた最高級のブランド力、歴史、その全てが集まって、高級品として世に出ていきます。
クロコダイルとは
ワニ革は高級品として人気が高い革です。でもワニ=クロコダイルではなく、クロコダイルはワニの種類の1つです。クロコダイルといっても使用部位は、背中、脇肚(ワキバラ)、尻尾と好みや大きさ、使用内容によって分かれますが、一般的に高級と区分されるのは、小型クロコダイル肚部分のナイルクロコ(アフリカ等生息)や、イリエクロコ(パプアニューギニア、オーストラリア、インドネシア等生息)、スモールクロコダイル(ポロサス)を使用し、斑のそろった傷の少ないクロコダイル原皮を厳選して使用した商品を“価値が高い品”と言えます。
ニロティカスとは
HERMESのクロコダイルはポロサス、ニロティカス、ニロティカスマットとあります。
それぞれの特徴は、ポロサス・HERMES最高級のワニ革。斑点があり美しい光沢が特徴、ニロティカス・アフリカ産のワニ革。
ポロサスほど光沢は無く、クラシックな雰囲気が特徴、ニロティカスマット・アフリカ産のワニ革。光沢が無く落ち着いた雰囲気が特徴。
今回載せさせて頂きました写真は、クロコダイル・ニロティカスです。
HERMESの最高級ワニ革は、クロコダイル・ポロサスですが、あまり目立ち過ぎず、でも落ち着き過ぎず存在感を出せるのがクロコダイル・ニロティカスの最大の特徴です。
やはり、高級品は存在感、歴史共に奥が深いですね。