『バーゼルワールド2018 ~ロレックス新作解説~』

2018/04/30


世界最大の時計見本市である「バーゼルワールド2018」が3月22日から3月27日の5日間開催されました。
そこで発表された新作時計の中からロレックス(ROLEX)の新作時計について、
今回のコラムはお伝えしていきます。

バーゼルワールドとは

バーゼルワールドとは別名バーゼルフェアとも呼ばれており、スイスのバーゼルという都市で毎年春頃(3月~4月頃)に約1週間かけて開催される世界最大の時計見本市です。
高級時計メーカーのロレックス(ROLEX)やブライトリング(BREITLING)・オメガ(OMEGA)・タグホイヤー(TAGHEUR)等のブランドはもちろん、日本が誇る時計メーカーのセイコー(SEIKO)やシチズン(CITIZEN)も出展しており、世界中の約1500の出展社が集まると言われています。
基本的は商談の為の見本市であるので来場者の多くがバイヤー達ですが、一般客も60スイスフラン(約6千円)で1日見学できる為に、近年では時計好きの為に「バーゼルワールド見学ツアー」を各旅行会社が提供しているくらいに人気のあるイベントです。
2007年以降は来場者数が関係者・一般者を合わせて10万人を超えており、年々増加しているらしいです。
このイベントの最大の魅力は世界でも有名な時計ブランドの最新モデルをいち早く間近で見る事ができ、その年の時計業界の流行を知る事が出来ます。
また出展ブースの大きさや場所によって、そのブランドが現在どの程度の勢力を持っているかも分かります。
バーゼルワールドは、時計好きなら一度は訪れてみたい『時計の祭典』と言えるでしょう。

ロレックスの新作時計

バーゼルワールド2018にて、各ブランドの新作時計が発表される中で注目度が特に高かったのはやはりロレックスでした。
そのロレックスの新作モデルをいくつかご紹介していきます。

GMTマスターⅡ ペプシカラー Ref:126710BLRO

型番:126710BLRO
モデル:GMTマスターⅡ
素材:オイスタースチール
ベゼル:両方向回転式/セラミック製 2 色のセラクロムインサート
ブレス:ジュビリーブレス
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:キャリバー3285
パワーリザーブ:約70時間
防水性:100m

バーゼルワールド2018で最も注目を浴びた新作モデルは、こちらのGMTマスターⅡといっても過言ではないでしょう。
このモデルの最大の特徴は、ツートンベゼルカラーと素材の関係にあります。
赤と青の通称:ペプシカラーと呼ばれるこのベゼルは非常に人気の高いベゼルでしたが、現行品ではホワイトゴールドモデルのみだったので手に入り辛かった為に、1つ前の世代のステンレススティールモデルのGMTマスターⅡ(Ref:16710)を中古で求める人が多い程の人気でした。
その為に今回のバーゼルワールドで、このモデルが発表された時には衝撃が走りました。
また、ブレスもジュビリーブレスと現行のGMTマスターⅡには無いブレスです。
スポーツモデルにはオイスターブレスを使い、ドレスウォッチにはジュビリーブレスを使うことの多いロレックスには珍しいかもしれませんね。
外観だけでなく、中身のムーブメントも最新のキャリバー3285を使用している為にパワーリザーブが48時間から70時間に延びてます。
60年以上の歴史があるGMTマスターの集大成と言ってもいいかもしれないですね。

ディープシー Ref:126660

型番:126660
モデル:ディープシー
素材:オイスタースチール
文字盤:黒またはD-blue
ケースサイズ:44mm
ムーブメント:キャリバー3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性:3900m

昨年のバーゼルワールドで発表された新型シードゥエラー(通称:赤シード Ref:126600)に続いて、ダイバーズウォッチの新作が発表されました。
それがこちらの新型ディープシーです。
ディープシーが誕生してから10周年なので、丁度良い機会だったのかもしれませんね。
前作と比べると外観の変化はそこまで変わりませんが、中身のムーブメントが最新のキャリバー3235を使用しているのでこちらもパワーリザーブが70時間に延長されています。

デイトナ Ref:116595RBOW

型番:116595RBOW
モデル:デイトナ
素材:エバーローズゴールド
ベゼル:レインボーカラーサファイア
文字盤:黒
ケースサイズ:40mm
ムーブメント:キャリバー4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m

キングオブロレックスの名を持つデイトナにも新型モデルが発表されました。
煌めく宝飾がゴージャスなレインボーモデルのデイトナですね。
ベゼルにはタキメーターの代わりに36個のレインボーサファイアが贅沢に使われております。
ケースラグとリューズガードには、ブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれており、ダイヤルのアワーマーカーにはベゼルのサファイアと同じ色に対応したサファイアが使われております。
更にインダイヤルには、ロレックス(ROLEX)が開発した特別な技法を用いたピンクゴールドクリスタルを使用しております。
まさに究極の宝飾時計と言える1品です。

今後の相場予想


新作が発表されたロレックス(ROLEX)ですが、今後の相場はどうなるのかを考察していきます。
GMTマスターⅡは新作が発表されましたが、現行モデルはこのまま継続して販売するそうなので大きな変化はなさそうです。
しかし、キャリバーが新しくなるかもしれないのでマイナーチェンジ前最後のモデルは中古市場で値上がりしそうですね。
ディープシーは新作発表とともに現行モデルは販売終了した為に、中古市場での値上がりが確実かと思います。特にD-blueダイヤルは元々希少性が高かったので更に入手しづらくなりそうです。
新作デイトナはプレミア価格で何千万になるのか楽しみですね。
他の新作発表されたモデルに関係のあるモデルは相場変動が確実だと思います。
また、今回発表されたモデルの全ての文字盤は画像の通りにSWISS MADEロゴの間に王冠マークが入るようになりました。
今後はこちらのタイプのロゴに変更していくかもしれませんね。