大阪浪華錫器買取(Osaka suzuki)

大阪浪華錫器は江戸時代中期(西暦1700～1800年頃)に心斎橋や天王寺、天神橋にて錫器の産業が盛んとなりました。錫器とは錫(すず)と呼ばれる金属で作られる食器を指します。現代ではあまり聞かれない金属ですが、酸化しにくい為錆びづらく長くご愛用することができます。錫イオンによって菌の繁殖を防ぐことから「井戸の底に錫板を沈めると綺麗な水が保たれる」とも言われてきました。元々は飛鳥時代より遣隋使によって持ち込まれたのが由来とされている錫器は、金と同じように高級品として扱われました。奈良にある正倉院では、錫の薬壺(やっこ)や水瓶などが現在も大切に保管されています。江戸時代初期を迎えると京都を中心とした錫加工の職人たちが現れ、後に大阪へ移ると大正～昭和時代にて最盛期を迎えました。第二次世界大戦により錫の確保が難しくなり人員不足も深刻となりますが、昭和58年(西暦1983年)に政府より大阪浪華錫器として伝統的工芸品へと名を馳せることとなりました。かつては大阪の一大産業だった錫器は、今も知る人ぞ知る名食器として生産されています。

大阪浪華錫器(Osaka suzuki)の参考買取価格

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