金メダルや金閣寺に使われている金は本物?その素材と使用量を徹底解説

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金メダルや京都の金閣寺と聞くと、「金がふんだんに使われている」という印象を持つ方も多いでしょう。しかし、実際にどれほどの金が使われているのかご存知でしょうか?本記事では、オリンピックの金メダルや金閣寺に使われている金の素材や含有量、使用目的について詳しく解説します。

大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。


金メダルの素材はすべて金ではない?

オリンピック金メダルの中身とは?

オリンピックなどの国際大会で授与される金メダルは、その見た目とは裏腹に、すべてが純金で作られているわけではありません。オリンピック憲章によれば、金メダルは「純度92.5%以上の銀で製作されたメダルの表面に、6g以上の金メッキを施したもの」と定められています。つまり、実際に使用されている金はメッキ部分のみなのです。

なぜ銀製なのか?コストと公平性が理由

金メダルが銀製なのは、主にコスト削減と開催国間の公平性を確保するためです。例えば、夏季オリンピックでは300以上の種目が行われ、団体競技も含めれば配布される金メダルの数は膨大になります。1個あたりの製作コストは約5万円前後とされており、銀製メダルでも合計で1,500万円以上の予算が必要になります。これがすべて金だった場合、金価格の高騰を考慮すると現実的ではありません。

ノーベル賞の金メダルとの違い

一方で、ノーベル賞の金メダルはより高価な素材が使用されています。18K(純度75%)の金で作られたメダルに、24K(純金)のメッキが施されており、オリンピックのものとは素材面で大きく異なります。


金閣寺にはどのくらい金が使われている?

歴史ある「黄金の寺」金閣寺の成り立ち

京都の**金閣寺(正式名称:鹿苑寺)**は、1397年に室町幕府の三代将軍・足利義満によって建てられた歴史ある建造物です。その美しい金色の輝きから「金の寺」として世界的に有名で、日本を代表する観光名所の一つです。

金閣寺に使われている金の量は?

創建当時は最上階(3層目)のみが金箔貼りとされていますが、1955年の再建時には2層目にも金箔が使用されました。さらに、1987年に行われた大規模な修復では、従来の5倍の厚さの金箔を20万枚使用。これにより、使用された金の総量はおよそ20kgにも達したとされています。

時代とともに豪華になった金閣寺

金閣寺の金箔は、長年の風雨で徐々に剥がれ落ちるため、一定期間ごとに貼り替えが必要です。貼り替えのたびに金の使用量が増え、時代とともにその輝きが増しているのも特徴のひとつです。


まとめ|金の価値と象徴を知ろう

金メダルや金閣寺に使われている金は、見た目の印象ほど大量ではないものの、それぞれ象徴的な意味や美しさ、価値を持っています。

  • オリンピック金メダルは「銀+金メッキ」で経済的配慮
  • ノーベル賞は18K+24Kメッキで高級感を重視
  • 金閣寺は再建とともに金の使用量が増加し、約20kgもの金を使用

これらを知ってから次のオリンピックや京都旅行を楽しむと、金に対する見方が一段と深まるはずです。

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