18金の成分は金だけじゃない18金の成分は?金の純度・合金の割合・種類をわかりやすく解説
2015/11/18
アクセサリーやジュエリーに使われている「金(ゴールド)」には、実は他の金属が混ぜられているということをご存知でしょうか?「混ぜ物」と聞くとネガティブな印象を持つかもしれませんが、これは金の性質を補い、より扱いやすく、美しくするための工夫であり、悪意のあるものでは決してありません。この記事では、18金の成分構成・金の純度の違い・色の種類などについて、初心者にもわかりやすく解説します。

大嶋 雄介
2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。
◾️ 目次
金とはどんな金属?
金は、元素記号「Au」、原子番号79の化学元素で、沸点は2856℃という高い耐熱性を持っています。古代エジプト時代から装飾品として利用されてきた金は、現代でも世界共通の資産として高い価値を持ち、世代を超えて親しまれています。
金の特徴
金は以下のような特徴を持つ貴金属です:
- 美しい金色の輝き
- 錆びにくく変色しにくい
- 化学的に非常に安定
- 熱や酸に強い
しかし、純金(24金)は非常に柔らかいという欠点もあり、ジュエリーとして日常的に身につけるには不向きです。傷がつきやすく、変形もしやすいため、強度を補うために他の金属(割り金)を混ぜることで「合金」として使用されています。
18金の成分と割合
18金(18K)は、純金を75%含む合金です。残りの25%には、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)などの金属が使われ、これらを「割り金(わりがね)」と呼びます。
成分 | 割合(%) |
---|---|
金(Au) | 75% |
割り金(Ag、Cuなど) | 25% |
この75%という高い純度が、18金の輝きと耐久性のバランスを生み出しており、ジュエリー素材として非常に人気です。
24金と18金の違い
金の種類 | 金の含有率 | 特徴 |
---|---|---|
24金(純金) | 99.9%以上(1000分率では「999」) | 非常に柔らかく、主に投資や資産保有向け |
18金 | 75%(1000分率では「750」) | 強度と美しさのバランスが良く、ジュエリーに最適 |
割り金による色の違いと種類
割り金の種類と比率によって、18金にはさまざまな色になります。色ごとの特徴を紹介します。
ホワイトゴールド(White Gold)
成分:金+パラジウム+銀
特徴:プラチナのような白い輝き。結婚指輪でも人気。
ピンクゴールド(Pink Gold)
成分:金+銅+パラジウム
特徴:かわいらしく柔らかい色味。婚約指輪などで人気。
レッドゴールド(Red Gold)
成分:金+銅
特徴:深い赤みのあるカラーで、個性的な印象。
イエローゴールド(Yellow Gold)
成分:金+銀+銅
特徴:オーソドックスな金色。純金よりもやや明るめの山吹色で、欧米ではブライダルジュエリーにもよく使われます。
合金だからこその魅力
本来、ジュエリーに向かないほど柔らかい純金。その金を「美しく、長く楽しむため」に工夫されたのが合金化という技術です。合金であるからといって価値が下がるわけではなく、むしろ実用性・耐久性・デザイン性を兼ね備えた18金は、日常使いのアクセサリーとして非常に優れています。
まとめ:18金は美しさと実用性を兼ね備えた理想的な素材
18金は、高い純度と耐久性のバランスを持った合金です。割り金を使うことで柔らかい純金を補い、多彩な色味やデザインが可能になります。
- 資産性も高く、長く使える
- ジュエリーとして扱いやすい強度
- 豊富なカラーバリエーションで選べる
18金は、美しさと実用性を両立した、まさに「日常に寄り添う金」なのです。
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