金の刻印の種類と意味
2015/11/25
金のネックレスやリングなど、金製品の裏面を見てみると、「K18」などの刻印があります。
こういった刻印は、その製品の素材が一目で分かる便利なものだと言えます。
ここでは、金の刻印の種類や意味についてご紹介していきましょう。
金の刻印は何のため?
実は、刻印は必ずしも入れなければいけないというものではありませんので、金を使用したアクセサリーであっても、刻印がないものもあります。
もし刻印のないアクセサリーをお持ちでしたら、信頼できる店舗で一度きちんと鑑定してもらうことをおすすめします。
また非常に残念なことですが、刻印があってもそれが確かな情報ではないという場合もあります。
もちろん、偽った刻印をした場合には詐欺罪となります。
金だけに限りませんが、貴金属の購入は信頼のできる店舗で購入した方が良いというのは、やはりこうした理由があるからでしょう。
ちなみに、刻印は金だけに限らず、プラチナの素材やダイヤモンドの石のサイズなどが示されているアクセサリーもあります。
刻印の数字が表すものとは
金は、金塊としてそのまま所有する分には問題ありませんが、ジュエリーなどに加工するには柔らかすぎてしまうという難点があります。
そのため、金に銀や銅などを加えて強度を増してから加工することが一般的です。
そうすることで耐久性も増しますし、さまざまなデザインのジュエリーを楽しむことができるようになるのです。
リングの内側などでよく見る「K18」といった刻印の数字は、金と他の金属との割合を示しています。
他の金属を加えるというとあまり聞こえは良くないかもしれませんが、加工しやすくする目的で行われるものなので、特に問題はありません。
金の刻印の種類
ここでは、一般的な金の刻印についてご紹介していきます。
日本では、金の純度を表すK(カラット)の頭文字に続けて、金と他の金属との割合を示す数字を刻印します。
ヨーロッパなどでは、Kと刻印せずに1000分率に換算した割合の数字のみで刻印します。
●K24または1000…100%金、純金 ※「999.9」や「FINE GOLD」という刻印もあります
●K20または835…83.5%の金と16.5%の他の金属
●K18または750…75%の金と25%の他の金属
●K14または585…58.5%の金と41.5%の他の金属
どれも「18金(きん)」、「24金」と、数字を先にした読み方になります。
これ以外にも、K22、K12、K10、K9などがあります。
その他の金の刻印
金には、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど、色味を楽しむ種類もあります。
その場合の刻印は、数字の後に色味を表す頭文字を刻印します。
●18金のピンクゴールド…K18PG
●18金のホワイトゴールド…K18WG
また、シルバーや鉄の製品に金メッキを施した、という意味の刻印もあります。
これは、あくまでもメッキ部分の素材の意味を表すものなので、購入する際には注意してください。
●18金のメッキをしたもの…K18GPやK18GRなど
これ以外にも、中国で加工された製品には、「足金」と刻印されることがあります。
中国では、「足」という言葉が100%の意味を持つので、足金は純金を表します。
また、古いものや外国産のものには「18K」という数字が先にくる刻印も見られます。
金の刻印はその素材を示すとても大切なものです。
お手持ちのアクセサリーに刻印があるかどうか、一度チェックしてみることをおすすめします。