金投資、その仕組みと注意する点とは?
最終更新日:2025/04/08

金(ゴールド)は「有事の金」とも呼ばれ、株式市場が混乱するような経済危機・金融不安の場面でも価値が下がりにくい、信頼性の高い実物資産として長年注目を集めています。特に近年ではインフレや円安、世界情勢の不安定さから、リスク分散の一環として金投資を始める人が増えてきました。本記事では、金投資の基本的な仕組みや代表的な投資手法、始める前に知っておきたいメリット・デメリット、注意点までを初心者にもわかりやすく解説します。

大嶋 雄介
2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。
◾️ 目次
金投資の主な方法とは?
金への投資にはさまざまな方法があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったスタイルで始めることが成功への第一歩です。
1.金地金(延べ棒)による現物投資
金地金(インゴット)は、実物の金そのものを購入し保有する伝統的な投資方法です。
- 購入先:貴金属店、商社、百貨店の宝飾売場など
- 購入単位:一般的には5g〜1kg(店舗によって異なる)
- 信頼性の高いブランド:ロンドン地金市場協会(LBMA)認定ブランド
ただし、購入価格と売却価格の間にはスプレッド(価格差)が存在し、店舗の利益となるため短期売買には不向きです。中長期保有を前提とした投資スタイルに向いています。
2.地金型金貨による投資
地金型金貨とは、金の価格に連動して価値が変動する金貨です。
- 特徴:記念金貨のようなコレクター価値はなく、金価格に純粋に連動
- 投資しやすさ:1/10オンス(約3.1g)から購入でき、手軽に始めやすい
- 注意点:金貨に傷がつくと再生扱いとなり、買取価格が下がる可能性がある
初心者でも始めやすい少額投資ですが、保管方法に注意が必要です。
3.純金積立
毎月一定額を積立し、その金額に応じた金を自動で購入する仕組みです。
- メリット
- 月々1,000円程度からスタート可能
- 自動引き落としで手間がかからない
- ドル・コスト平均法が自然に活用される
- デメリット
- 手数料が高め(購入手数料・保管料など)
長期的にコツコツ資産形成したい人に向いています。
4.金の先物取引
将来のある時点における金の売買を約束する金融商品です。
- 取引所:東京商品取引所(TOCOM)
- 種類
- 金標準取引(1kg)
- 金ミニ取引(100g)
- リスク:レバレッジをかけられる反面、ハイリスク・ハイリターンな投資
知識と経験が必要な上級者向けの投資手法です。
5.金ETF(上場投資信託)
金価格に連動した投資信託で、証券口座を通じて株のように売買が可能です。
- 主な特徴
- 少額から取引可能
- 実物の金を保管する手間がない
- 流動性が高く、売買もスムーズ
- 代表的な金ETF:SPDRゴールド・シェア(GLD)、国内では純金上場信託(1540)など
2008年のリーマン・ショック時にも価格上昇を見せた実績があり、「有事の金」を効率よく運用したい人に人気です。
金投資のメリットと注意点
■ メリット
- インフレや円安に強く、資産の価値を守ることができる
- 実物資産のため、信用リスクがない
- 株や債券との相関性が低く、リスク分散効果がある
■ 注意点・デメリット
- 価格変動リスクがゼロではない(短期的には下がることもある)
- 現物投資では保管リスクや手数料がかかる
- 純金積立やETFは、売買タイミングや手数料に注意
まとめ:金投資はリスクヘッジとしても有効な資産運用手段
金は「価値がゼロにならない」希少性を持つ安全資産であり、経済の変動にも強いとされる投資対象です。長期的な目線で分散投資の一部として取り入れることで、資産全体のリスクを抑える効果も期待できます。
まずは自分の投資スタイルや目的を明確にし、無理のない範囲で少額から始めてみることが成功への第一歩です。
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