ヴィトンのライン一覧とライン別の特徴
2016/06/15
ヴィトンは、女性用だけでなく男性用のアイテムもあり、幅広い年齢層に愛用されているブランドです。
ヴィトンというと、革を使用するイメージがあるかもしれませんが、アイテムのデザインに合わせてさまざまなライン(シリーズ)があり、エナメル素材を使ったヴェルニなど、バリエーションも豊富です。
ヴィトンの代表的な6つのラインを中心に、そのデザインや使われている素材の特徴、それぞれの魅力についてご紹介しましょう。
素材の種類別に分けられている「ヴィトンライン」
ファッション業界では、素材やデザインの種類別にネーミングが付けられたシリーズを「ライン」と呼びます。
ヴィトンには、有名なモノグラムをはじめとして代表的な6つのラインが存在します。それぞれのラインの特徴や魅力についてご紹介しましょう。
1896年に誕生して以来、愛され続けているヴィトンと言えばこれ!
というベーシックなラインです。
ダークブラウンの素材に、ベージュでルイ・ヴィトンのイニシャルを組み合わせたロゴを配したパターンが特徴。
ヴィトンと言えば、このパターンを思い出す人も多いでしょう。
使用される素材は革のように見えますが、実は樹脂加工されたトアル地で、防水性や耐久性に優れているという特徴を持っています。
エピ
1920年代に元々使用されていた型押しをヒントに、新たに開発されたラインです。
上質な牛革に、風にたなびく麦の穂をイメージした型押しを施したことから、フランス語で「麦の穂」という意味の「エピ」という名前がつけられました。
エピもモノグラムと同様に、耐久性、防水性に優れたラインで、美しいカラーバリエーションとロゴがポイント。
シンプルで上品な風合いが、特に大人の女性に支持されているラインです。
ヴェルニ
ヴェルニとは、フランス語で「エナメル」という意味。
エナメルの加工を施されたカーフスキンを使用しています。
美しい光沢のある素材にモノグラフのモチーフが型押しされており、アクティブでファッショナブルな女性向けとして生まれたラインです。
光の具合によって変化する独特の光沢感が、より一層ゴージャスな印象を与えます。
華やかなカラー展開がされているのも特徴です。
タイガ
男性向けとして1993年に登場したラインで、ロシア語で「シベリア地方の針葉樹林」という意味の名前が付けられています。
型押しを施した上質な牛革を使用し、ビジネスユースを意識して作られたもので、スーツによく合うクールで洗練された大人の雰囲気が魅力のラインです。
カラーバリエーションも、チャコールグレーのアドワーズやダークブラウン系のグリズリなど、シックなものが揃っています。
マルチカラー
世界的に著名なアーティストである村上隆氏とコラボレーションして誕生したラインです。
2003年の春夏コレクションの中で、唯一定番となったラインです。
白がベースのブロンと、黒がベースのノワールの2種類があります。
33色のカラーでモノグラムを表現した、ヴィトンの中でもカラフルでポップなラインで、定番から個性的なモデルまで、幅広いラインナップが販売されていることも特徴です。
ダミエ
日本の市松模様をモチーフにした、1888年に発表されたラインです。
素材は、モノグラムと同様の樹脂加工されたトアル地。
現在は復刻したダミエ・エベヌや派生したラインが数種類あります。
軽さと耐久性を兼ね備えた鉱物グラファイトをヒントに作られた、メンズ向けの「グラフィット」、イタリア・リビエラの海と砂をイメージした、ブルーとクリームの淡い色合いの「アズール」などのバリエーションを持ったラインでもあります。
廃止ラインも含めるとその数は100種類以上?!
ヴィトンの代表的なライン別に、素材の特徴や魅力についてご紹介しましたが、ここでご紹介しきれないラインがまだまだあります。
ポップな印象が際立つスイート・モノグラムや、シンプルなレザータイプのパルナセア、キュイール・トリヨンなど、今は残念ながら廃止されてしまったラインも含めると、100種類以上のラインが存在します。
ただ、今回ご紹介したラインは、どれもヴィトン製品の定番として愛されているラインですので、アイテム選びに迷った際などの参考してみてはいかがでしょうか。