地金とは?

2015/07/01

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金に関する情報、特に資産運用などでは、「地金」という言葉をよく耳にします。

 

この「地金」とはいったいどのようなものを指すのでしょうか。

 

今回は、地金とは何か、また購入する際の注意点などについてご紹介しましょう。

地金とは?

地金とは、原材料として使われる貴金属の塊りを指します。

アクセサリーとなる貴金属の原材料も地金ではありますが、一般的には資産運用に活用されるインゴット(鋳塊・のべ棒)などを指す言葉です。

また地金は、金だけの名称というわけでなく、プラチナや銀など貴金属全般に用いられます。

ちなみに地金の読み方は、“じがね”、もしくは“じきん”です。

金地金を製造しているのは、貴金属地金の製錬・分析業者で、「金の国際公式ブランド」と呼ばれる企業は世界中に数十社程度。

日本では、御三家と呼ばれる田中貴金属工業、徳力本店、石福金属興業をはじめ、三菱マテリアルなど10社ほどあります。

日本で唯一金の取引がされている東京工業品取引所で定めた受け渡し供用品指定ブランドであれば、純度99.99%以上が保証されているため、安心して購入や売却ができます。

刻印があるのがブランドの証

確かな品質を誇る国際公式ブランドの地金。その証は、地金に記された刻印でチェックすることができますので、金地金を購入する際には、刻印があるかどうかを必ず確認してください。

この刻印があるか無いかで、売却する際の買取価格に差が出ますし、刻印が消えてしまった場合は価値が下がるのでご注意ください。

刻印の内容は以下の通りです。

●溶解業者、分析業者の刻印(企業のロゴマーク)
●素材名(GOLD、PLATINUM、SILVERなど)
●品位(999.9など千分率で表記)
●重量(キログラム、オンスなどブランドによって異なる)
●製造番号(シリアル番号)

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地金に関する税金は?

金地金で資産運用をするならば、関係する税金についても知っておきましょう。

日本で流通しているほとんどの金は輸入されたものですが、原材料として輸入しているため、関税は免除されています。

しかし売買に関する税金はかかりますので、しっかりと対策する必要があります。

例えば、購入してから5年以上所有した金であれば課税額が減額されます。

塊りを小さくして節税

5年以上地金を保有する以外の節税対策としては、特別控除50万円以内に取引価格をおさえる方法があります。

例えば、1㎏の地金を購入するのではなく、100g以下などの小さいものを複数購入すれば、1本ずつ金地金を売ることができるので、節税にもなります。

金をアクセサリーとして楽しむのであれば、その輝きを身に付けるだけで満足できますが、資産運用をするとなるとそうはいきません。

所有する地金のタイプや節税の方法などを賢く選択していくことが求められます。

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