金の相場の仕組み金の相場の仕組みとは?価格が変動する理由とその背景をわかりやすく解説
最終更新日:2025/04/09

金(ゴールド)は、その美しい輝きと希少性から、古代より人々に重宝されてきました。現代でもアクセサリーや電子機器などの工業製品に使われているほか、安全資産として資産運用にも活用されています。しかし、金の価格も株式や為替と同じように常に変動しています。では、金の相場はどのような仕組みで決まっているのでしょうか?本記事では、金価格が変動するメカニズムやその主な要因について、初心者にもわかりやすく解説します。

大嶋 雄介
2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。
◾️ 目次
金の価格はどうやって決まる?世界の金市場の役割
金の価格は、世界各国にある複数の市場によって決まっています。特に影響力が大きいのが、以下の「世界四大金市場」です。
- ロンドン市場(現物取引の中心)
- ニューヨーク市場(先物取引の中心)
- 香港市場
- チューリッヒ市場
この他にも、東京市場や上海市場、インド市場なども金価格の形成に影響を与えています。
ロンドン市場では、金と現金を直接交換する現物取引が中心で、ニューヨーク市場では将来の売買を見越した先物取引が活発です。これらの市場の価格が互いに影響し合いながら、グローバルな金の相場が決定されていきます。
市場間の影響関係
- ロンドンでの現物価格がニューヨークの先物価格に影響を与える
- ニューヨークの相場は、時差の関係で後に開く東京市場にも影響
- 世界中の市場が相互に連動し、金相場を形成している
さらに、金価格の変動には「投機マネー」と呼ばれる投資家の資金も大きく関係しています。短期的な利益を狙う資金が市場に流入すると、相場は大きく動く傾向にあります。
金相場を左右する主な要因
金価格が変動する背景には、世界経済や金融政策、為替相場など、さまざまな要因があります。以下で詳しく見ていきましょう。
1. インフレ懸念と金価格の上昇
インフレとは、物価が上昇して通貨の価値が下がる状態です。インフレの懸念が高まると、人々は通貨の価値が下がる前に金という実物資産に価値を移そうとする動きを見せます。これが金の需要増加につながり、価格上昇の一因となります。
2. 金融緩和と金相場の関係
景気が悪化すると、各国の中央銀行は「金融緩和」を実施し、金利を引き下げたり、市場に資金を供給したりします。低金利になると、金のような「利息を生まない資産」の相対的な価値が上昇し、投資対象としての魅力が増します。
反対に、金利が上昇すると、金の人気が低下し価格が下がる傾向にあります。このように、金相場は金利の動きに非常に敏感なのです。
3. 為替相場(特に円高・円安)の影響
金の国際価格は主に米ドル建てで表されているため、為替レートも日本国内の金価格に大きな影響を与えます。たとえば、円高になると、同じドル建ての金を日本円でより安く購入できます。逆に円安になると、金の国内価格は上昇します。
例:
- 1ドル=130円で1,500ドルの金 → 195,000円
- 1ドル=90円で同じ金 → 135,000円
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金の相場はなぜ注目されるのか?
金の価格はこの10年で大きく上昇し、特に不安定な経済状況や金融政策の転換期には注目されやすい資産です。例えば、2000年頃は1gあたり約1,000円だった金価格が、2013年には5,000円を超える場面もありました。このように金相場は、世界経済の「鏡」とも言える存在なのです。
まとめ:金相場の仕組みと価格変動の理由
金の相場は、世界中の市場や投資家の動き、金利、インフレ、為替相場などさまざまな経済要因が複雑に絡み合って決まるものです。安全資産として人気の高い金ですが、その価格は常に変動しています。今後も金に投資を検討している方は、相場の仕組みと変動要因を理解し、定期的な情報収集を行うことが大切です。
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