「喜平」の魅力について

2021/10/01

バブル時代に流行したジュエリーアイテムの中で、チェーンアクセサリーと言えば「喜平」を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。その主張の強さから、昨今は身に付けている方も少なくなったと感じますが、実は著名人やアスリートなど愛用者も多く、投資という側面においても、根強い人気を誇っています。今回は、そんな「喜平」の魅力について解説させていただきます。
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「喜平」って何?

「喜平」という単語を見て、すぐにイメージできる方とピンとこない方がいらっしゃるかと思われますが、ネックレスやブレスレットなどのデザインの定番として、バブル時代に流行した金(GOLD)やプラチナのチェーンアクセサリーとして、思い浮かべる方も居られるはずです。

読み方は「きへい」と読み、その語源は諸説ありますが、一つに「喜平」という名の職人がデザインを考案し、その名がつけられたという説。もう一つに、アメリカの南北戦争において騎兵が使用していた刀具・馬具である「グルメット(軍刀吊り金具・轡鎖:くつわぐさり)」が由来とされ、「騎兵の鎖」から「騎兵チェーン」、それが転じて「喜平チェーン」となった説が有名です。ちなみに英語では「喜平チェーン」のことを、「カーブチェーン(Curb Chain)」と呼び、「グルメット(轡鎖)」の別名でもあります。

「喜平」の形状については、鎖の環(コマ)をひねって押しつぶした形状をしており、押しつぶした面(カット面)の数で輝き方が変わってきます。
一般的に「喜平」のアクセサリーといえば、環(コマ)が大きく存在感があるものをイメージしがちで、その主張の強さから、現在は身に付ける方も見かけなくなったように思われますが、実は「喜平」には太さ(幅)や長さ、カット数や編み方により個性が異なるため、今もラグジュアリーブランド等で人気ラインとして展開していたり、女性用としてコマが小さく細いものなど、多種多様なタイプの「喜平」が販売されています。
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「喜平」の種類について

「喜平」は、一般的にチェーン(鎖)のデザイン名を指し、時代に左右されないシンプルなデザインであるため、男女問わずネックレス・ブレスレット・アンクレットなどに用いられ、幅広い世代から愛されています。
アクセサリーとして用いられる素材は、主に金(GOLD)・プラチナ・シルバーが多く、使われる素材の質量や編み方(繋ぎ)・カット(面取り)などの加工の手間によって価格も変わってきます。
ここで、「編み方(繋ぎ)」と「カット(面取り)」を説明しておきますと

「編み方(繋ぎ)」とは
鎖の環(コマ)の繋がれている形状を指し、代表的なものとして
シングル・・・1つの環(コマ)に対して1つの環(コマ)が繋がっている形状
ダブル・・・1つの環(コマ)に対して2つの環(コマ)が繋がっている形状
トリプル・・・1つの環(コマ)に対して3つの環(コマ)が繋がっている形状
が挙げられます。
このほかにも、それぞれの環(コマ)を長く伸ばし繋げた「長喜平」などもあります。

「カット(面取り)」とは
鎖の環(コマ)ひとつひとつのデザイン加工を指し、平面の数や形状によって区別されています。
2面カット、6面カット、8面カット、12面カット、14面カット、Mカットなどが代表的なものとして知られており、平面(カット面)数が増えるほど、チェーン(鎖)の隙間も無くなり輝きや滑らかさが増し、同じ質量の貴金属を使ったとしても、加工に手間がかかっているため価格も上がります。

そして「喜平」は、この「編み方(繋ぎ)」と「カット(面取り)」の組み合わせにより、「2面シングル」「6面ダブル」「8面トリプル」「12面トリプル」などの呼び名で、みなさんが店頭やインターネット上でよく目にする「喜平」の種類として、カテゴライズされているのです。
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「喜平」が人気の理由

バブル時代に男性を中心に人気を博した、太くゴツゴツした存在感がある一昔前の「喜平」は、「ダサい」「いかつい」「時代遅れ」「品が無い」など、あまり良くない印象を持たれがちですが、前述で述べたとおり「喜平」は、時代や流行に左右されないシンプルなデザインであり、「編み方(繋ぎ)」や「カット(面取り)」の組み合わせや、太さ(幅)や長さにより個性が異なるため、現在もファッションアイテムとして根強い人気を誇っています。

特にアメリカのヒップホップシーンにおいて、多くの有名ミュージシャンやアーティストが好んで身につけたゴールドのチェーンネックレスを皮切りに、ストリートカルチャーにおけるファッションアイテムとして「喜平」チェーンは人気に火をつけました。現在の日本においても、EXILEや三代目J Soul Brothersのメンバー、人気俳優が身につけていることで、若い人を中心に流行っており、プロ野球選手や陸上競技選手などのアスリートにも愛用者は多く見受けられます。

そして、人気が衰えないもう一つの理由は、アクセサリーとして、現物資産として、二つの性格を併せ持っているためです。もちろん、金(GOLD)やプラチナなどの貴金属が用いられた「喜平」のアクセサリーが前提ですが、他のジュエリーやアクセサリーに比べて、定番でありシンプルなデザインのため、加工・デザイン費や流通コストが抑えられ、貴金属の相場に近い価格で取引されているからです。つまり、アクセサリーでありながら相場により価格が変動するなど投資対象としての資産価値も高く、換金性に優れていることが人気の理由に挙げられます。

ただし、「喜平」チェーンは切れにくく丈夫なことが特徴ではありますが、金(GOLD)を用いた「喜平」のアクセサリーは、純金(K24・24金)では強度が落ちてしまうため、資産価値が期待でき強度に優れた金(GOLD)の「喜平」は、「18金」が主流となります。特に造幣局検定マーク(ホールマーク)と「K18」の刻印が施されているものは信頼性という面においても高い価値を有しています。

最後に、近年は2019年から始まる米中貿易摩擦や気候変動による自然災害の数々、2020年に世界的に感染が拡大したコロナウイルス感染症(COVID-19)など、先行きの見えない不安定要素は世界経済に深刻な影響を及ぼし、「有事の金」と呼ばれる安全資産「金(GOLD)」に買いが殺到し、金相場は高騰していました。しかし、2021年8月に入り下落傾向を強めています。昨今は、リーマン・ショックを彷彿とさせる中国不動産開発大手の経営危機により、通常のセオリーであれば世界経済は混乱を招き、金相場は急騰するはずでしたが実際は下落しており、その背景にはアメリカの景気回復や金融政策の正常化による、実質金利上昇と米ドル高が影響していると言われています。
「喜平」の話に戻しますと、つまりお手持ちの金(GOLD)やプラチナの「喜平」アクセサリーは、世情により資産価値が下がる可能性があるということです。
個人の方であれば、投機目的ではない限り相場が高騰しているうちに、バブル時代など昔に購入し使わなくなったモノ、また故人の遺品整理などでいらなくなったモノを買い取ってもらうことは、賢い選択の一つだと思います。
なんと言っても、「喜平」最大の魅力は、アクセサリーとして楽しむとともに、インゴット(地金・延べ棒)などと比べ、換金性に優れ手軽に売れるジュエリーアイテムであることです。だからこそ、「喜平」の人気は今も健在なのです。

Writed by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演

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