貴金属の比重計算方法

2016/01/10

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貴金属の買取を考えたときに、一番気になるのはやはり査定額ですよね。

信頼できる店舗に鑑定を依頼すれば価値に見合った金額を提示してもらえると思いますが、自分でもどれくらいの価値があるのかをある程度分かっておきたいものです。

そこで今回は、貴金属の比重計算方法をご紹介していきます。貴金属に関する豆知識としてぜひ押さえておきましょう。

貴金属の比重とは

貴金属にはそれぞれに比重値があり、金とプラチナの比重値はもちろん異なりますし、同じ金でも18Kと24Kでは比重値の範囲が異なります。

さまざまな金属を正確に鑑定するためには、比重値が重要な値となるのです。

ちなみに、金属の比重は水が基準として計測されます。

水はぶれが生じることが少ない物質であり、水を対象とすることでどんな条件の金属に対しても正確な比重を割り出すことができると言われています。

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金の比重計算方法

水を1cc=1gとして、それぞれの貴金属の比重値を割り出します。

貴金属の買取店には比重計という装置が必ずと言っていいほど設置してあり、比重計がない店舗は客観的な数値を測定していないということになりますので、買取依頼は避けた方が良いかもしれません。

ただし、鑑定経験が豊富で機器に頼らなくても問題ないという場合もありますし、X線の分析装置で調べている店舗もあります。

ここでは、およその比重値を確認できる方法をご紹介しておきましょう。

1.刻印を確認して、金の種類を調べます。
2.測定したい金製品の重さを計ります。
3.次に水を入れたグラスなどの入れ物を計りに載せ、計りのメモリを0gにしておきます。
4.金製品を糸で吊るして水の中に入れます。
 水の中の重さがその金製品の体積となります。
 この際、入れ物の周りに触れてしまうと誤差が大きくなるので気を付けてください。

②で計った重さを、④の重さで割り、比重値を計算します。

例えば、刻印は18K、②の重さが150g、④の重さが10g(=10㎥)であれば、150÷10で、比重値は15です。

18Kの比重値である14.84~16.12の範囲内であるため、この製品は18Kである可能性が高いと言えます。

金属比重表

一般的な貴金属の比重値は、金属比重表で分かります。

ここでは、よく使われる金やプラチナ、銀の比重値をご紹介します。

●24K:19.13~19.51
●14K:12.91~14.44
●Pt950:19.84~20.85
●Pt900:18.61~20.08
●銀:10.53

24Kが18Kよりも重いのは、割り金に使われる金よりも比重が軽い銅など混ざりものが少ないためです。

ただ、割り金は悪意のある混ぜものではないので、比重値の範囲内であれば問題はありません。

金の比重計算……ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、やってみるとそれほど複雑な作業ではなく、計算式もシンプルです。

ただし、計測器を使わずに自分で測定した場合は誤差が出やすくなりますので、あくまで目安程度に考えておくと良いでしょう。

その貴金属の正確な比重を知りたい場合は、信頼できる店舗などできちんと計測してもらうことをおすすめします。