金の種類とその特徴|純金から18金、金メッキまで徹底解説
最終更新日:2025/04/09

金製品に刻まれた「24K」や「18K」の意味とは?
アクセサリーや金製品を見ていると、「24K」や「18K」といった表記をよく目にすることがあります。
これは、金(ゴールド)と他の金属との配合比率を表す「純度」のことを指しており、純金(24金)や18金などの名称と密接な関係があります。ただ、耳にすることはあっても、それぞれの金の種類や特徴について詳しく理解している方は少ないかもしれません。そこで本記事では、24K・22K・18K・10K・金メッキなどの金の種類とその違い、特徴について分かりやすく解説します。

大嶋 雄介
2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。
◾️ 目次
金の純度は「24分率」で分類されている
金の種類は、金の純度(含有量)によって分類されます。この分類には「24分率」という基準が使われており、24分のいくつが金かによって、24K(純金)、18K(18金)といった表記がされるのです。
主な金の種類と特徴
24金(24K)|純度99.99%以上の「純金」
24金は他の金属を一切混ぜていない純金です。日本では純度99.99%以上のものを24金として取り扱います。
特徴:
- 変色・腐食に強く、長期間美しさを保つ
- 主に金地金・金貨・投資用インゴットに使用される
- 加工には不向き(柔らかすぎて変形しやすい)
精錬の歴史:
実は、自然界で採れる金は不純物を含んでおり、精錬(せいれん)という工程を経て純金に仕上げられます。この精錬技術にも長い歴史があり、古代から多くの試行錯誤を重ねてきた貴重な技術です。
22金(22K)|純度91.7%、価値と耐久性のバランスが取れた金
22金は金の含有量が91.7%で、純金よりもわずかに耐久性が高くなります。日本ではあまり見かけませんが、アジア・中東地域では人気の高い金種です。
特徴:
- 純金に近い輝きがありながら、傷や変形に強い
- 資産保全目的でアクセサリー化されることも多い
- 「標準金」とも呼ばれ、金貨の素材としても使用
注目ポイント:
24Kのインゴットよりも扱いやすく、有事の際に備える「装着できる資産」として人気があります。
18金(18K)|金含有率75%、最も一般的なジュエリー用金属
18金は金が75%、残り25%に他の金属(銀・銅・パラジウムなど)が配合された合金で、アクセサリーやジュエリーに最も多く使用されています。
特徴:
- 変色しにくく、耐久性も高い
- 加工しやすいためデザイン性の高いアクセサリーに最適
- 配合する金属により多彩なカラー展開が可能
主なバリエーション:
- イエローゴールド(YG):金らしい色味、銀+銅を配合
- ピンクゴールド(PG):銅+パラジウム、柔らかく上品な色味
- グリーンゴールド(GG):銀多めで緑がかった色合い
14金(14K)|金含有率58.5%、バランスの取れた実用ゴールド
14金は**金の含有量が58.5%(=14/24)**で、18金と10金の中間に位置する金種です。日本国内ではそれほど見かけませんが、アメリカやヨーロッパでは一般的なジュエリー素材として広く利用されています。
特徴:
- 耐久性と金の輝きのバランスが良い
- 18金よりもリーズナブルで、10金よりも高級感がある
- 変色しにくく、日常使いのジュエリーに適している
- イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドなどのバリエーションも豊富
10金(10K)|金含有率42%、コスト重視のカジュアルゴールド
10金は金の含有量が約42%。18金よりもリーズナブルな価格で販売されるカジュアルジュエリーに多く使われます。
特徴:
- より手頃な価格でアクセサリーを楽しめる
- 18Kと比較してややさわやかな色味
- 硬度が高く、傷や変形に強い
- 反面、サイズ直しなどには不向きなケースも
金メッキ(GP)と金張り(GF)|外見は金でも中身は別素材
金メッキ(Gold Plated)や金張り(Gold Filled)は、真鍮などのベース素材に金の薄膜を被せたものです。
特徴と見分け方:
- 見た目は金製品に似ているが、耐久性に劣る
- 表面の金が剥がれやすいので、取り扱いに注意が必要
- 刻印に「GP」や「GF」と表記されていればメッキ加工
なぜ金の純度は「24分率」で表すのか?
金の純度を表す「24分率」は、昔の天秤で計量していた時代の名残だと言われています。
1つの単位を24等分し、そのうち何分が純金であるかを示すために使われていたと考えられています。
金は古代から愛される特別な金属
金は錆びにくく化学的に非常に安定しており、紀元前6,000年頃の古代シュメール文明にも金製品の記録が残されています。
その輝きと希少性から、古代から現代まで、常に人類の憧れの対象であり続けてきました。
まとめ|用途や目的に応じて金の種類を選ぼう
金には様々な種類があり、それぞれに純度・強度・見た目・価格帯といった特徴があります。
アクセサリーを選ぶ際や金製品を購入する際は、使用目的やライフスタイルに合った金種を選ぶことが大切です。
資産価値を重視するなら24金や22金、デザインと耐久性を重視するなら18金、手頃に楽しみたいなら10金や金メッキ製品など、それぞれの魅力を理解したうえで選びましょう。
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