プラチナの相場の仕組み

2015/07/21

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プラチナやゴールドなどの貴金属は日々価格変動しています。

今回は、プラチナの性質をふまえながら、相場の変動についてご紹介しましょう。

価格変動が大きい!プラチナの相場の動き

プラチナの相場は、ゴールドの相場よりも価格変動が大きい特徴があります。

その理由としては、以下のような点があげられます。

南アフリカやロシアの経済状況

プラチナは、南アフリカとロシアという政情不安がある2カ国が産出量全体の約80~90%を占めているため、政情によって価格変動が激しくなります。

また、安定して生産できる設備が整っているとは言えませんので、産出量のばらつきがある点も価格に影響を及ぼします。

プラチナ消費国の景気動向

プラチナ消費国の景気による需要や小売価格の変化は、プラチナ全体の相場に大きく関わると言えます。

価格が上がる理由!希少価値のあるプラチナ相場

次に、プラチナの価値が高い理由と、相場が上がる理由についてご紹介します。

原石に対する割合がわずか

プラチナは、1tの鉱石に対して3gほどしか採掘できない希少性から
おのずとその価値が高まる傾向にあります。

限定される生産国と独占会社の動向

上記した通り、プラチナは限られた地域でしか産出されず、採掘できる量が非常に少ないと言えます。

その中でも、南アフリカのアングロ・プラチナ社は世界最大手と言われており、この会社のコントロールによって、プラチナの価値が上下すると考えられています。

需要高による価格上昇

多くの人がプラチナ製品を購入すると、市場に流通するプラチナが不足し、プラチナの価値が上昇します。

宝飾品以外の需要

工業用としての需要も高まっていることから、プラチナの相場は上昇傾向にあります。

プラチナの価格がゴールドよりも低くなる理由

通常プラチナはゴールドよりも高価ですが、ゴールドよりも安価になることがあります。

その理由についてご紹介します。

中国の宝飾としての需要の不調

中国が利用するプラチナの割合は、宝飾需要全体の約70~80%を占めていると言われています。

そのため、中国での需要が不調になると、プラチナの価格が下がります。

南アフリカの鉱山会社のストライキによる弊害

ストライキが行われると、プラチナの産出量が減少するため、相場に大きな変動があります。

自動車生産会社の動向

自動車会社がプラチナを購入しなくなると、プラチナの需要が下がり
連動するように価値も下がる傾向にあります。

新興国の景気動向

新興国の景気が悪化し、プラチナが部品として使用される自動車やパソコン、宝飾品などの売れ行きが下がるとプラチナの価格も下がる傾向にあります。

プラチナの相場はさまざまな理由から変動が起こり、1日でかなり激しく値動きする場合もあります。

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主要な市場!プラチナ取引の現場

世界の代表的なプラチナの取引市場は、以下になります。

●NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)
●ロンドン市場
●チューリッヒ市場
●東京工業取引所

中でも、現物市場はチューリッヒ市場、先物市場は東京工業取引所が重要とされています。

買取価格に影響!プラチナ相場の変動

プラチナの買取価格はその日によって、または時間によって異なります。

高く買い取ってもらうためには、プラチナの相場を随時確認することや、複数の店舗に査定を依頼して比較することが大切です。

ただし宝飾品の場合は、劣化状態やブランド、デザインなどによって、買取価格に差が出ます。

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