プラチナとは?貴金属の王者とも呼ばれる理由と特徴を徹底解説
最終更新日:2025/06/25


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
プラチナの基本情報と魅力
プラチナ(白金)は、美しい光沢と高い耐久性を兼ね備えた希少な貴金属です。ジュエリーとしての人気はもちろん、産業用途でも非常に重宝されています。本記事では、プラチナの特徴や他の貴金属との違いについて、詳しく解説します。
プラチナと他の貴金属との違い
変色・変質しにくい性質
プラチナは天然の白い金属であり、色あせや変色がほとんど起こりません。また、酸・アルカリ・汗・温泉水といった日常的に触れる物質に対しても強く、非常に安定した性質を持っています。
高密度で重みがある
プラチナは非常に密度の高い金属で、同じサイズのゴールド製品よりも重く感じられるのが特徴です。この“重厚感”が、プラチナ製品に高級感をもたらしています。
高い純度と低アレルギー性
日本国内で流通するプラチナジュエリーは、純度85%以上が一般的で、不純物が少ないことからアレルギーを起こしにくいとされています。敏感肌の方にも人気が高い素材です。
融点が高く、加工に強い
プラチナの**融点は1768℃**と非常に高く、ゴールド(約1063℃)やシルバー(約961℃)よりも溶けにくいという特性を持っています。これにより、耐熱性が求められる工業用途にも適しています。
圧倒的な希少価値
プラチナは、年間の産出量がゴールドの約1/30程度と非常に希少。原石1トンから採れるプラチナはわずか約3g(リング1本分)とされており、その希少性が価値を支えています。
プラチナの産業用途
自動車触媒への利用
世界中で進む排ガス規制の中で、プラチナは自動車の排気ガスを浄化する触媒として活躍しています。劣化しにくい性質を持つため、半永久的な機能保持が可能です。
標準器としてのプラチナの利用
メートル原器とキログラム原器に使用
プラチナはその高い安定性と耐久性から、以下のような基準器にも使用されています。
- メートル原器:プラチナ90%、イリジウム10%の合金
- キログラム原器:同じく白金90%、イリジウム10%の合金
これらは国際度量衡局に保管され、世界の計量の基準として重要な役割を果たしています。

プラチナジュエリーと刻印の種類
品位を示す刻印と純度の違い
日本のプラチナアクセサリーには以下のような刻印が一般的です。
- Pt999:純度99.9%(ほぼ純プラチナ)
- Pt900:プラチナ90%、残りはパラジウムなどの合金
- Pt850:プラチナ85%の合金
合金化によるメリット
プラチナは純度が高いほど高価ですが、純プラチナは柔らかいため加工が難しいという欠点もあります。そのため、パラジウムやルテニウムとの合金にすることで、強度や色味の調整が可能となり、デザインの幅が広がります。
まとめ:プラチナは「美しさ・強さ・希少性」を兼ね備えた金属
プラチナは、美しい外観、変質しない安定性、そして極めて高い希少価値を併せ持った貴金属です。ジュエリーとしての魅力に加えて、産業・科学の分野でも重要な役割を果たしている点も見逃せません。他の貴金属と比べても多くの優位性を備えた素材、それがプラチナです。
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