24金とは?基礎知識や見分け方、高く売る方法を紹介

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

金製品を選ぶ際、「24金」という表記を目にしたことはありませんか?24金とは、純度の高い金を指す用語で、資産価値や美しさ、希少性から高い人気を誇ります。本記事では、24金の基礎知識から、刻印の読み解き方、見分け方、高く売るコツまでを詳しく解説。金製品の売却を検討している方や、24金に興味がある方はぜひ参考にしてください。


24金(24K)とは?

24金とは、金の純度がほぼ100%に近い「純金」を指す表現です。一般的に、純度99.99%以上の金を24金と呼び、ジュエリーやインゴット、投資用として使用されます。柔らかく加工性が高い反面、傷つきやすいため、日常使いの装飾品には18金などの合金が使われることもあります。

24の意味

「24」は金の純度を示すカラット(Karat)の最大値であり、24分の24がすべて金であること、つまり純金であることを意味します。たとえば18Kは24分の18、すなわち約75%の金を含む合金です。

24KとK24の違い

「24K」と「K24」はどちらも純金を表す表記ですが、基本的な意味に違いはありません。主に表記の順序が異なるだけで、どちらも純度99.99%以上の金製品を示します。ただし、「K24」は日本国内で多く用いられる表記で、「24K」は海外製品やインポートジュエリーに多く見られます。鑑定や買取時に混同しないよう、いずれも純金であるという認識を持つことが大切です。

24金かどうか確認する方法

24金かどうかを確認するには、まず刻印をチェックしましょう。「K24」や「24K」といった表記があるかを確認し、それが純金である証明となります。加えて、専門の鑑定士による比重計測やX線検査なども信頼性の高い確認方法です。自分で調べる場合は、簡易的な見分け方と組み合わせて判断するとよいでしょう。


刻印がない場合、どうやって見分ける?

金製品に刻印がない場合でも、自宅でできるいくつかの方法で24金かどうかを判断することが可能です。以下に代表的な3つの方法を紹介します。

磁石を使う

金は非磁性金属のため、磁石に反応しません。金属が磁石にくっつくようであれば、鉄やニッケルなどの他金属が含まれている可能性があります。完全に反応しない場合でも、念のため他の見分け方法と併用して確認することが大切です。

試金石を使う

試金石は、金属をこすりつけてできた痕跡に専用液を垂らすことで、含有金の純度を判別する道具です。色の変化によって、K24かどうかを見分けることができます。試金石は専門の工具店やネットショップで購入可能です。

水を使って体積を確認する

アルキメデスの原理を利用した方法です。製品の質量と体積から比重を求め、金の比重(約19.3)に近ければ、純度が高いと判断できます。家庭用のスケールと計量カップを使って簡単に試すことができます。


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24金以外の金の種類

金には24金以外にも、18金(K18)、14金(K14)、10金(K10)などの種類があります。これらは金に他の金属を混ぜて硬度や耐久性を高めた合金です。アクセサリーや時計、メガネフレームなどに使用されることが多く、色味や価格にも違いがあります。


GP・GF・GEPの刻印の意味

金製品には「GP」「GF」「GEP」などの刻印がある場合があります。以下にその違いをまとめた表を示します。

刻印意味特徴
GP(Gold Plated)金メッキ表面に金を薄くコーティングした製品。中身は他の金属。
GF(Gold Filled)金張り厚めの金を他の金属に圧着。GPより金の層が厚い。
GEP(Gold Electro Plated)電気メッキ電気を使って金をメッキ。GPとほぼ同じ意味。

これらは24金ではなく、あくまで表面だけが金であるため、買取価格は大きく異なります。


24金はなぜ需要があるのか

24金はその純度の高さから、資産としての価値や美しさ、希少性が評価され、高い需要があります。特に投資家やコレクターの間で人気です。

希少性が高いから

金は採掘量が限られており、年々入手が困難になっています。特に24金はその純度の高さゆえ、自然界からそのまま得られることはなく、精錬を経て初めて得られます。これにより希少性が高まり、需要が集中するのです。また、世界中で通用する資産として認識されている点も需要を後押ししています。

資産価値があるから

24金は不景気やインフレなどの経済リスクに強い「実物資産」として評価されており、価値が安定しています。株式や通貨と違い、物理的に存在するため、金融危機時のリスクヘッジとして利用されることも多いです。特にインゴットやコインなど、形状を問わず高い換金性があります。

見た目が美しいから

24金は濃く鮮やかな黄色味が特徴で、その美しさからジュエリーや美術品としての需要も高いです。合金と比べて退色しにくく、年月を経ても輝きを保ちやすいため、贈答品や記念品としても重宝されます。


24金の金製品を高く売るコツ

24金の価値を最大限に引き出すには、売却時の工夫が必要です。以下のポイントを押さえることで、高く売却できる可能性が高まります。

汚れを落とす

買取査定時には見た目の印象も重要です。皮脂やホコリ、酸化による変色などがあると評価が下がる可能性があります。中性洗剤と柔らかい布で優しく汚れを落とすだけでも印象が良くなります。専用の金磨きクロスなどを使用するのも効果的ですが、研磨剤入りは避けましょう。きれいな状態で持ち込むことで、買取価格アップが期待できます。

良心的な業者を選ぶ

買取価格は業者によって大きく異なります。相場より極端に安い価格を提示されるケースもあるため、複数の店舗で見積もりを取り、実績や口コミ評価の高い業者を選ぶのが賢明です。また、査定料やキャンセル料が無料かどうかも確認ポイント。24金の価値を正当に評価してくれる専門店を選ぶことが、高値売却への近道です。


24金の金相場・価格を確認する方法

24金の価格は日々変動しています。信頼できる金専門業者の公式サイトや、日本金地金流通協会(JGMA)の情報をチェックすることで、現在の相場を確認できます。特に売却前には必ず最新の相場を調べることが重要です。

24金とインゴットに価格の違いはある?

基本的に24金とインゴット(延べ棒)は同じ純度ですが、インゴットのほうが流通性が高く、プレミアムがつきやすい傾向にあります。ブランドの刻印があるインゴットや重量が大きいものほど高値が期待できます。


金の価格の推移

金の価格は長期的に見ると上昇傾向にあります。以下は過去10年の金価格の推移(円/g)を示した表です(参考値)。

年度最高買取相場最低買取相場平均買取相場
2025年17,089円14,472円15,601円
2024年15,025円10,310円12,750円
2023年10,819円8,579円9,601円
2022年8,860円7,244円8,301円
2021年7,483円6,413円6,934円
2020年7,676円5,648円6,608円
2019年5,748円4,797円5,244円
2018年5,127円4,487円4,824円
2017年5,045円4,677円4,852円
2016年4,941円4,365円4,657円
2015年5,298円4,428円4,841円

このように、金は景気の不安定さやインフレリスクなどの影響を受けて価格が上昇してきました。今後も世界情勢に左右されるものの、安全資産としての需要は続くと見込まれます。

本日の金買取相場は?

データ取得日 :

(前日比)
プラチナ (前日比)
(前日比)

まとめ

24金はその純度の高さから、資産価値や希少性、美しさなど多くの魅力を持ちます。見分け方や売却時のコツを知っておくことで、その価値を最大限に活かすことができます。今後24金製品を購入・売却する予定のある方は、ぜひ本記事の内容を参考に、賢く取り扱ってみてください。

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