宝石と呼ばれるための条件とは?
2016/05/06
宝石を購入する際、あなたはどのように宝石を選んでいますか?
「なんとなく好き」とか「綺麗だから」など直感で選ぶ方も多いかもしれません。
それも素敵な選び方ですが、より賢く、そして適正な価格で宝石を購入するためには、その宝石にはどういった特徴があり、なぜその価格なのかなど正しい知識を身に着けることが大切です。
そこで今回は、宝石の価値を判断するための基本的な知識となる「宝石の条件」についてご紹介しましょう。
宝石は鉱物のエリート
美しい煌めきで私たちを楽しませてくれる宝石は、真珠や珊瑚を除いたその大半が天然の鉱物、つまり石です。
地球が誕生してから何億年もの間に4000とも5000とも言われる種類の鉱石が育まれてきたのですが、その中で宝石と呼ばれるのはごく少数で、さらにそこから市場でジュエリーとして出回っているのは、たった30~40種類です。
そう考えるとジュエリーショップに並んでいる宝石は、鉱物の中のエリート、選ばれた石なのだと言えるでしょう。
宝石となるための条件は?
宝石は、数ある鉱石の中でわずか数十種類しか見つからない、非常に希少な存在です。
鉱物の中から宝石として選ばれるためにはどのような性質が必要なのか、宝石として認められる石とそうでない石にはどういった違いがあるのか、それを選別するための主な条件についてご紹介しましょう。
美しさ
なんと言ってもやはり「美しい」が1番の条件です。
まばゆいほどの輝きと限りない透明感を持つダイヤモンド、鮮やかな深紅色のルビー、深みのある優しい緑のエメラルド。
色味にこそ違いはありますが、いずれの宝石も思わずため息が出てしまうような魅力的な美しさを持っています。
このように光沢や輝き、色、透明度などから見て、鉱石の中でも格別に美しいものが宝石として認められるのです。
耐久性
次に条件としてあげられるのは、耐久性です。
類まれな美しさを持っていたとしても、少しの衝撃でヒビが入ってしまうようでは、調度品として飾ることも、ジュエリーとして身に付けることもできません。
長い年月を重ねても変色したり変形したりすることなく、その美しさを保ち続けられることが宝石として大切な条件となります。
希少性
価値のある宝石と評価されるためには、希少性も大切な条件となります。
とても美しく高い耐久性のある石であっても、産出量が多く簡単に手に入るものであれば、「どうしても欲しい」という気持ちにはなかなかなりませんよね。
ダイヤモンドはその美しさや耐久性だけでなく、希少性の高い石だからこそ高い価値が付いていると言っても過言ではありません。
産出量がごくわずかであるものや、限定された地域でしか産出されないなど、なかなか手に入れることができないという希少性がその宝石の価値をさらに上げるのです。
宝石を購入する時には、今回ご紹介したような美しさ、耐久性、希少性といった宝石として選ばれる条件をよく確認した上で選ぶことが大切です。
普段から宝石店などを巡ってたくさんの宝石を見て、宝石の価値を判断できる力を養うようにすると良いでしょう。