純金とは?特徴や使い道、他の金の品位との違いと純度の確認方法を徹底解説
最終更新日:2025/06/30


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
金(ゴールド)の価値は純度で大きく左右されます。中でも純金(24金)は、最も高い純度を誇る特別な存在です。しかし「純金とは何か?」「18金や14金との違いは?」と聞かれて明確に答えられる方は少ないかもしれません。本記事では、純金の特徴や使用用途、他の品位との違い、純度の調べ方など、金にまつわる基本情報をわかりやすく解説していきます。
純金とは
純金とは、金の含有率が99.9%以上の高純度な金を指します。一般的に24金(K24)とも呼ばれ、金属としての純度が最も高い状態を示します。24分率で表されるカラット(Karat)のうち、24金は24/24が金であるという意味です。完全な100%は技術的に困難なため、通常は99.99%の純度を持つ金が市場に流通しています。24金はその美しい黄金色と高い安定性から、インゴットや金貨などの資産用として広く用いられています。
純金以外の品位
金製品には純金以外にもさまざまな品位があります。目的や使用シーンに応じて、合金として他の金属を加えた製品が多く存在します。
22金とは
22金(K22)は、金の含有率が91.7%の金合金です。美しい黄金色を保ちながらも、純金よりも耐久性があるため、ジュエリーなどに使用されることがあります。インドや中東では22金が非常に一般的です。
20金とは
20金(K20)は、金の含有率が約83.3%の金合金です。日本国内ではあまり流通していませんが、海外ではアクセサリーなどで用いられることがあります。純金に近い色合いと適度な硬さが特徴です。
18金とは
18金(K18)は、金の含有率が75%の金合金で、最も一般的なジュエリー素材の一つです。残りの25%には銀や銅、パラジウムなどの金属が含まれ、強度や耐久性を高めています。日本だけでなく世界中で広く使用され、色味のバリエーションも豊富です。ホワイトゴールドやピンクゴールドなど、合金の配合で様々な色合いが生まれます。ジュエリーとして日常使いにも適しており、価格と品質のバランスに優れています。
14金とは
14金(K14)は、金の含有率が58.5%で、硬度が高く傷や摩耗に強い合金です。欧米を中心にファッションジュエリーとして人気があり、価格を抑えつつも長く使用できる素材として選ばれています。
10金とは
10金(K10)は、金の含有率が42%で、金色の美しさはやや劣るものの、コストパフォーマンスに優れた素材です。若年層向けのジュエリーや量産型アイテムに多く用いられています。価格重視で選ぶ際の選択肢として魅力があります。
純金のメリットと使用用途
純金の最大の特徴は、99.99%という極めて高い純度を持つ点です。そのため、空気中や水中でも酸化や腐食が起こりにくく、変色やサビに強いというメリットがあります。また、延性や展性に優れており、金箔や金糸といった繊細な加工にも対応可能です。一方で、純金は非常に柔らかく傷がつきやすいため、日常的に使用する装飾品には向きません。主な用途としては、インゴットや記念コインなどの資産保有目的、工芸品、そして医療・電子機器に用いられることもあります。
純金を保有する4つのメリット
純金を保有することには、資産面での大きな利点があります。本章では代表的な4つのメリットを紹介します。
価値が下がりにくい
金は希少性の高い資源であり、供給が限られているため、価値が安定しやすいという特性を持ちます。特に純金は純度が高いため、他の金合金に比べて価値の下落リスクが低く、長期保有に適しています。
金の価値は世界共通
純金は世界共通の価値基準を持つ資産であり、国際的に通用します。世界中どこでも価値が認識されているため、資産の分散や国際移動にも対応しやすいのが特徴です。
実物資産
純金は紙幣や株とは異なり、手元に残る実物資産です。経済危機やインフレ時にも価値を保ちやすく、安全資産としての役割を果たします。
他の投資よりもリスクが低い
株や不動産などの投資商品に比べ、価格変動が比較的穏やかでリスクが少ないのが特徴です。金相場は世界の情勢に左右されるとはいえ、長期的に見れば安定資産として評価されています。

純金を保有する3つのデメリット
純金にも注意すべき点があります。ここでは代表的な3つのデメリットを解説します。
急激に価値が上がらない
純金は安定性が高い反面、株や仮想通貨のように短期間で大きな値上がりを期待するのは難しい資産です。高リターンを狙う投資には不向きといえるでしょう。
インカムゲインは発生しない
株式の配当や不動産の家賃収入のような定期収入(インカムゲイン)は、純金からは得られません。資産としての安定性はあるものの、利益を生む仕組みは持ち合わせていないのです。
保管や盗難への対策が必要
純金は実物資産であるがゆえに、自宅や貸金庫での適切な保管が必要です。盗難や紛失リスクも考慮しなければならず、防犯対策が求められます。
金の純度を確認する方法
金の純度を見分けるためには、いくつかの方法があります。本章では代表的な3つの手法を紹介します。
重さや熱伝導率
純金は比重が高く、また熱伝導率にも特有の性質があります。これらを専用の測定機器で確認することで、純度の目安を判断できます。
水で比重をはかる
水を使って金の比重を測定する方法があります。まず金製品の空中重量と水中重量を測定し、それを用いて比重を計算します。純金の比重は約19.32であり、この数値に近いほど高純度である可能性が高くなります。
試金石を使う
那智黒石という黒い石に金製品を擦りつけ、専用の試薬を使って金の反応を確認する方法です。純金であれば変色しにくく、その他の金属を含む合金の場合は薬品に反応して色が変わることがあります。古くから使われてきた信頼性の高い方法です。
純金を高く売るコツ
純金を少しでも高く売却するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。まず、相場価格を事前に調べ、価格が高騰しているタイミングを狙うのが効果的です。また、信頼できる買取業者を選ぶことも重要です。複数の業者から見積もりを取り、手数料や査定の透明性を確認しましょう。さらに、買取店によってはキャンペーンや買取価格アップの特典がある場合もあるため、情報収集を怠らないことが高値売却のカギです。
金製品の刻印「K24」「24K」の違いとは
金製品には、「K24」や「24K」などの刻印が施されていることがあります。これらはどちらも純金を意味しますが、表記の仕方が異なるだけです。「K24」は24分率で金が100%であることを示す欧州由来の表記、「24K」は英語圏で一般的に使われる表現です。また、金の純度を示す「999」や「999.9」といった数値表記(フォーナイン)も純金を指す国際的なスタンダードです。いずれの刻印も、金の純度と品質を保証する目印として重要な役割を果たします。
まとめ
純金は、その美しさと高純度ゆえに資産保有として高い人気を誇る貴金属です。24金との違いはほとんどなく、刻印や純度の表記によって見分けられます。純金以外にも22金や18金など、用途に応じた選択肢があり、見た目や耐久性に違いがあります。純金を賢く売却するには、相場の把握や信頼できる買取店の選定がポイントです。金の知識を深めることは、資産形成やライフスタイルにおいても有益な手段となるでしょう。
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