10金(K10)とは?18金・24金との色味の違いや買取相場を解説

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

ジュエリーやアクセサリーでよく目にする「10金(K10)」。見た目の美しさや価格の手頃さから人気がありますが、18金や24金と比べると「安っぽい」「錆びる」「価値がない」といった声も。この記事では、K10の基本的な特徴から、他の金種との違い、買取相場やお手入れ方法までを詳しく解説します。購入や売却の判断材料として、ぜひ参考にしてください。


10金(K10)とは?

10金(K10)とは、金の含有率が約41.7%(=10/24)で構成された合金です。純金(K24)をベースに、銀や銅、パラジウムなどの金属を加えて硬度や色味を調整した素材で、日本国内のジュエリーブランドやファッションアクセサリーなどで広く用いられています。表記としては「K10」「10K」「10金」とされ、金の価値は持ちつつも価格を抑えられる点が大きな魅力です。

K10は金の純度が低いため、純金のような柔らかさや高級感には欠ける面もありますが、そのぶん強度が高く、日常的に使用しやすい素材として需要があります。また、お風呂や水場でも気軽に身につけられるという声もある反面、金以外の金属が錆びたり、変色の原因になることもあるため注意が必要です。


18金(K18)や24金(K24)との違い

10金(K10)と18金(K18)、24金(K24)の大きな違いは「金の純度」にあります。K10は約41.7%、K18は75%、K24は100%の純金で構成されており、純度が上がるほど価値も価格も高くなります。

色味にも違いがあり、K24は濃く深い黄金色、K18は鮮やかでバランスの取れたゴールドカラー、K10はやや白みがかり、黄味が薄く見えるのが一般的です。そのため、K10は「安っぽい」と感じられることもありますが、現代的で落ち着いた印象が好きという方には支持されています。

また、金属アレルギーに関しては、K10は合金の割合が多いため、K18やK24に比べて反応を起こす可能性が高くなります。ジュエリー選びの際は、肌への影響にも注意が必要です。


10金(K10)の特徴

10金には、手頃な価格でありながら優れた耐久性と多彩なカラーバリエーションという特徴があります。ここでは、それぞれのメリットと注意点を具体的に見ていきましょう。


比較的低価格で購入できる

K10ジュエリーは18金や24金と比べて金の含有量が少ないため、価格を抑えることができます。見た目は十分に高級感がありながら、手が届きやすい点が魅力で、特に初めてゴールドアクセサリーを購入する方に人気です。ブライダルジュエリーのセカンドラインや日常使いのファッションアイテムとしても多く採用されています。ただし、金の含有率が低いということは、その分「金そのものの価値」も低いため、資産価値を重視する場合は注意が必要です。


耐久性が高い

K10は、硬度が高くキズや変形に強いという特徴があります。これは、金以外の金属(銀や銅など)を多く含んでいるためで、日常的に使用するジュエリーやアクセサリーに最適です。ネックレスやピアス、リングなど、頻繁に触れるアイテムでも長く使える素材として評価されています。一方で、合金には酸化しやすい金属も含まれるため、汗や水、温泉の硫黄成分などに反応して変色する可能性があります。特に「お風呂で外さなくても大丈夫」といわれがちですが、実際には劣化を早める要因になり得るため、こまめなお手入れが必要です。


さまざまなカラーに仕上げられる

K10は合金の比率を調整することで、多彩なカラー展開が可能です。たとえば、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールドなど、好みやファッションに合わせた選択肢が広がります。特にピンクゴールドは銅を多く含むことで赤みを帯びた色味となり、ホワイトゴールドはパラジウムなどを加えることで白っぽい光沢を持ちます。これらのカラーバリエーションにより、K10は若年層を中心にファッション性の高い素材として注目されています。

金の純度による色味の違い

金の純度が高いほど、色味は濃く鮮やかな黄色になります。K24は黄金そのものといえる濃い金色、K18はほどよいバランスのゴールド、そしてK10は白っぽさやくすみがある落ち着いた色合いです。

この色味の違いは、金の含有量に加えて、混ぜられる金属の種類と比率によっても変化します。そのため、K10でもブランドや製品ごとに微妙に異なる色味になる場合があります。

色味の違いによる金属含有量一覧表(目安)

種類金(Au)プラチナ(Pt)パラジウム(Pd)シルバー(SV)銅(Cu)亜鉛(Zn)
K18YG75%
K18PG75%
K18WG75%
K10YG41.7%
K10PG41.7%
K10WG41.7%
Pt90090%10%
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10金(K10)の買取相場

今日の1gあたりの10金相場は?

の 10金 の相場(1gあたり)

10金の買取相場は、日々の金相場に連動して変動しますが、2025年7月現在ではおおよそ1gあたり6500円前後が目安とされています。K18やK24と比べると買取価格は低めですが、それでも一定の価値はあります。買取の対象としては、指輪、ネックレス、ピアス、ブレスレットなどのジュエリー類のほか、時計のパーツや金具、壊れたアクセサリーなども含まれます。「価値ない」と思って処分せず、まずは査定に出すことをおすすめします。ただし、金以外の合金が多く含まれるK10は、買取業者によっては買取対象外となるケースもあります。信頼できる専門店での査定を選ぶとよいでしょう。


美しさを保つために日々のお手入れを欠かさない

K10ジュエリーを長く美しく使うためには、こまめなお手入れが欠かせません。特に、汗や皮脂、化粧品の成分が付着したままだと変色やくすみの原因になります。使用後は柔らかい布で拭き取り、乾いた状態で保管しましょう。また、入浴や温泉などの水場では外すのが無難です。特に温泉には硫黄成分が含まれており、合金部分が化学反応を起こし黒ずむ恐れがあります。ジュエリー用の専用クロスや中性洗剤を使用して定期的に洗浄することで、輝きを保てます。変色してしまった場合は、専門のクリーニングサービスを利用するのもおすすめです。


まとめ

10金(K10)は、手頃な価格と高い耐久性、豊富なカラーバリエーションが魅力の素材です。18金や24金と比べて純度は低いものの、日常使いに適しており、デザイン性にも優れています。ただし、変色や金属アレルギーへの注意が必要で、定期的なお手入れが推奨されます。買取相場も存在するため、「価値ない」と思わず一度査定に出すことを検討しましょう。

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