「カルティエ(Cartier)」リング(指輪)の定番コレクション

2018/10/04

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世界5大ジュエラーに名を連ね、「王の宝石商、宝石商の王(Jeweller of kings , king of jewellers)」と称される「カルティエ(Cartier)」。そんな老舗名門ジュエラーの指輪は、婚約指輪や結婚指輪、普段使いなどあらゆるシーンで愛されています。今回はカルティエリングの代表的な定番コレクションを紹介します。

「カルティエ(Cartier)」リングとは

1847年にフランス・パリで創業した「カルティエ(Cartier)」。長い歴史の中で、アイコン的なコレクションを数々と発表してきました。特に時計は有名で、タンク・ウォッチと呼ばれ、第一次世界大戦でドイツ軍からパリを解放した記念に、戦車の形からインスピレーションを得た「タンク」。ヨーロッパの航空のパイオニアであり発明家のアルベルト・サントス=デュモンが飛行中に時刻を確認したいという要望から生まれた、サントス・ウォッチの呼び名で有名な「サントス ドゥ カルティエ」などがあります。
そして、ジュエリーにおいても、プラチナを宝飾品に初めて用いたり、カルティエ・クオリティーと呼ばれる最高品質のダイヤモンドが有名です。特に指輪(リング)は、デザイン面においても革新的で芸術性を感じさせる実力を発揮し、「トリニティ」や「LOVE」などカルティエのアイコンとして知られる名作コレクションを生み出しました。
また、婚約指輪(エンゲージメントリング)や結婚指輪(ウェディングリング)は、今も女性の憧れとして不動の人気を誇っています。
カルティエ(Cartier)の指輪(リング)は、一生モノとして愛用されることが多く、30代 ・40代・50代の女性を中心とした幅広い年齢層から愛され、その年齢に合ったデザインで人々を魅了しています。
そんな代表的なカルティエ(Cartier)の指輪(リング)のコレクションを紹介します。

トリニティ

カルティエを象徴する指輪と言えば、1924年に誕生した「トリニティ」リング。日本では「3連リング」としても有名です。3色のゴールドリングで構成される斬新なデザインは、その技術力の高さが遺憾無く発揮されています。ピンクゴールドは愛を、イエローゴールドは忠誠を、ホワイトゴールドは友情を象徴し、婚約指輪や結婚指輪のシリーズも展開しています。
また、女性だけでなくフランスの芸術家ジャン・コクトーやアメリカの俳優ゲイリー・クーパーなど男性が愛用したことでも知られています。カルティエを代表する定番のコレクションとしてネックレス・ブレスレット・イヤリングなども発表されています。

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LOVE(ラブ)

1970年代にニューヨークで生まれた「LOVE」コレクションは、その名の通り「愛の結晶」を象徴としたコンセプトで、日本でも「ラブリング」の名で知られる定番のコレクションです。「時を経ても褪せることのない情熱的な愛」を閉じ込めるビス(ねじ)をモチーフにしたデザインは、ハリウッド女優のエリザベス・テーラーやソフィア・ローレンからも愛されました。
エレガンスでありながら派手過ぎないところから、普段使いが出来てカジュアルに付けられるカルティエリングとしても人気があり、重ね付けも楽しめる「ミニラブリング」など、様々なバリエーションが展開されています。
また、婚約指輪や結婚指輪、ペアリングをはじめ、ブレスレット・ネックレス・イヤリング、財布までも発表するほど定番ラインとして人気を誇っています。

ジュスト アン クル

フランス語で「1本の釘」を意味する「ジュスト アン クル(Juste un Clou)」は、その名の通り釘をモチーフにしたデザインで、1970年代に発表され、前述の「LOVE」と同じ年代に同一デザイナーにより制作されました。特にブレスレットとリングが有名で、ロックやパンクと言ったテイストで、自由に生きる時代を反映する象徴的なデザインになっています。釘のシルエットが際立つデザインは、挑戦的でありジュエリーデザインに革新をもたらせました。シンプルでモダンな美しさを持つ「ジュスト アン クル」はユニセックスの定番ラインとして発表されています。

パンテール ドゥ カルティエ

カルティエを象徴する存在、「パンテール(豹:ヒョウ)」をモチーフにしたコレクションで、カルティエを代表するデザイナー ジャンヌ·トゥーサン(1887-1976)により生み出されました。イギリスの王族であるウィンザー公も一目惚れしたほどのそのデザインは、パンテール(豹)の実際の動きや体の構造、身のこなしまで研究し、瞳はエメラルド、鼻にはオニキス、胴体はダイヤモンドを散りばめてジュエリーデザインとして再現しています。今やカルティエの代名詞となったパンテール(豹)のアイコンは、リングを始めネックレス、ブレスレット、イヤリング、ブローチ、そして時計や香水までも様々なラインナップが発表されています。

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アミュレット ドゥ カルティエ

「アミュレット ドゥ カルティエ」は、天然のカラーストーンとダイヤモンドでデザインされたコレクションです。現在は「マザー・オブ・パール」「ピンクオパール」「マカライト」「ラピスラズリ」「カーネリアン」「クリソプレーズ」「オニキス」の全7色のカラーストーンで展開され、それぞれのカラーストーンの石言葉(マザー・オブ・パールならば石言葉は、健康・富・長寿・純潔・円満など)が持つ力をタリスマン(お守り)として肌身につけておくというコンセプトのジュエリーです。カルティエのジュエリーの中でも近年に発表されたコレクションですが、リングを始めネックレス、ブレスレットなどが展開されるなど人気のラインです。

パリ ヌーベルバーグ

「カルティエとパリ」「ひとつのジュエラーとひとつの街」をコンセプトとしたコレクションで、パリの街とパリジェンヌをジュエリーで表現し、中でもデザインが印象的なリングとネックレスは、パリの街の7つの表情とパリジェンヌがもつ自由で陽気な個性などの魅力を見事に表現し、カルティエが力を入れるコレクションの一つです。

エンゲージメントリング(婚約指輪・エンゲージリング)

ソリテール 1895

「ソリテール 1895」は、1895年にカルティエが初めてプラチナの4つ爪でダイヤモンドセッティングした技術から始まり、代々受け継がれてきたカルティエを代表するエンゲージメントリングです。完璧なバランスのフォルムは、ダイヤモンドの魅力を最大限に引き立たせた名品の名に相応しい婚約指輪です。

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カルティエ デスティネ

デスティネとはフランス語で「運命」や「宿命」という意味を持ち、大小さまざまなサイズのダイヤモンドが配されたエンゲージメントリングは、その名の通りその運命的出会いを象徴するような、いつまでも記憶に残る圧倒的な存在感を放っています。

エタンセル ドゥ カルティエ

二人の愛を包み込むように、4つ爪でセッティングされたダイヤモンドと細身のリング一周に緻密に配されたダイヤモンドが、カルティエならではの優美で繊細な雰囲気を醸し出す人気のエンゲージメントリングです。

トリニティ ルバン

カルティエを代表する「トリニティ」をモチーフにデザインされた「トリニティ ルバン」。躍動的な曲線が特徴のシルエットは、まるで1本のリボンが二人を永遠に結びつけるようなデザインです。ウェディングリングも定番ラインとして展開しています。

ウェディングリング(結婚指輪・マリッジリング) 

1895 リング

カルティエのウェディングリングの定番である「1895リング」。シンプルなデザインの中に、伝統あるカルティエジュエリーの職人技が凝縮されており、シンプルで抜群のフィット感が、ペアリングとして日々着用しても飽きをこさせない定番ラインです。

バレリーナ

ダイヤモンドを、まるでステージ上のバレリーナのように華麗に美しく表現したデザインで人気のコレクションです。エンゲージメントリングおいては、独自のセッティング技術により4つの小さなダイヤモンドと中央にあしらっの大きなダイヤモンドが特徴で、ウェディングリングは、女性にも男性にも合うように華奢なプラチナアームに緩やかな気品溢れる美しい曲線が特徴で、1粒だけあしらわれたダイヤモンドと美しく調和しています。エンゲージメントリングとセットではめるスタイルも人気があります。

カルティエ ダムール

フランス語で「愛」を意味する「ダムール」。その名の通り「永遠の愛の証」をモチーフにしたウェディングリングで、「途切れることのない環」をデザインしたシルエットは、シンプルで上品な印象を与えます。

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その他の人気コレクションたち

カルティエ(Cartier)には、指輪だけとってもその他多くの人気コレクションがあります。
冒頭のタンク・ウォッチで有名なタンクシリーズの「タンクリング」、カルティエのイニシャル「C」をモチーフにした「C ドゥ カルティエ」、糸を結うようなデザインの「アントルラセ」、どの角度から見ても美しい輝きもつシルエットを持つ「ラニエール」、ダイヤモンドを際立たせるシンプルでエレガントなデザインの「ディアマン レジェ」、カルティエのロゴが刻まれた個性的な「ロゴ カルティエ」 など・・・

老舗宝飾品ブランドとして創業から現在まで、常に高みを目指し走り続ける「カルティエ(Cartier)」。その伝統は指輪だけを取り上げてみても、語り尽せぬ程たくさんの魅力が詰まっています。