金歯は売れる?歯科用金属の種類と価値を解説

大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」や日本テレビ「ニュースゼロ」などに出演。

金相場が歴史的な高値を更新し続けている今、指輪やネックレス等の買取だけでなく、眠っていた「金歯」が思わぬ臨時収入に変わるケースが増えています。今回は「金歯」がなぜ売れるのか、その種類や価値について分かりやすく解説します。

近年の金相場高騰!なぜ金歯なのか?

歯科治療でかつて装着した「金歯」。治療から年月が経ち、外した後にそのまま保管されているという方も少なくありません。また大切なご家族の遺品整理の際、引き出しの奥などから見つかり、その扱いに戸惑っているという方は意外と多いのではないでしょうか。“本当に売れるのだろうか”“処分するしかないのだろうか”と悩む必要はありません。実は、金歯は資産価値を持つ「売れる貴金属」です。この度は「金歯」がなぜ価値があるのか、その種類や買取の仕組みについてお話しします。

ここ数年、金相場は歴史的な高値圏で推移しており、世界情勢の不安定化、インフレへの警戒、円安の進行、各国中央銀行による金(ゴールド)の買い増しなど、さまざまな要因が重なり価格は大きく上昇してきました。また金(ゴールド)は“有事の金”と呼ばれ、経済や政治の先行きが見えにくい時期ほど需要が高まる貴金属です。

こうした金相場の高騰を受けて、指輪やネックレス、インゴット(金塊)、金貨などを売却する方が増えています。その中で、意外と見落とされやすいのが「金歯」です。歯科治療に使われる金歯は、銀・銅・パラジウム・プラチナなどを混ぜた合金として使用されることが一般的ですが、金(ゴールド)が含まれている場合、貴金属としての価値を持つ可能性があります。

また「金歯」は見た目だけでは価値が分かりにくいもの。つまり、見た目が金色だからといってすべてが高純度の金(ゴールド)とは限らず、反対に変色や汚れがあっても金(ゴールド)が含まれている場合があります。

金歯は1点あたりの重量が大きくないケースも多々ありますが、複数点まとまると想像以上の評価につながることも。特にクラウンやブリッジ、金属床義歯のように金属量があるものは、金(ゴールド)の含有率と重量によって高価買取が見込めることがあります。さらに、遺品整理などで見つかる古い金歯は、現代の歯科用金属よりも金の含有率が高いケースも珍しくありません。

金歯に使われる歯科用金属の種類

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なぜ歯科治療に金(ゴールド)が使われてきたのでしょうか。金は非常に安定した金属で、酸化や腐食に強く、口腔内という湿度が高く、食べ物や唾液に触れる環境でも変質しにくい特徴があります。さらに柔らかすぎず硬すぎないため、噛み合わせになじみやすく、加工もしやすい金属です。こうした性質から、金は古くから歯科用金属として使用されてきました。ただし歯科治療で使われる金歯は、単なる「金」ではなく、用途に合わせて強度や柔軟性を調整した「合金」で、患者さんの状況に合わせ加工され、詰め物や被せ物などさまざまな種類が存在します。

まず代表的なのが、歯全体をすっぽりと覆う“被せ物”の「クラウン(金冠)」です。虫歯治療で大きく削った歯や、神経を抜いた後に弱くなった歯を補強する目的で使われます。金(ゴールド)を使ったクラウンは、噛む力に耐えやすく、歯との適合性も高いことから、長く重宝されてきました。また金属量が比較的多くなりやすいため、高い査定額がつきやすいのが特徴です。

次に失った歯の両隣の歯を土台にして、橋を架けるように連結した「ブリッジ」があります。複数の歯にまたがって金属を使用するため、1つのパーツとして見た場合の重量が大きく、まとまった評価につながるケースもあります。

「インレー」は、虫歯治療後に削った部分へ入れる詰め物です。クラウンのように歯全体を覆うものではなく、部分的に補うための金属なので、1点あたりの重量は比較的軽くなりがちです。ただし、インレーであっても金が含まれていれば、地金としての価値はあります。小さなものだからといって処分してしまわず、金歯として確認してみることが大切です。

「金属床義歯」は、入れ歯の床部分に金属を使ったものです。金属を使うことで薄く、強く、装着感に優れた入れ歯にすることができます。金(ゴールド)を使用した金属床義歯は、金属部分の面積が比較的大きくなる場合があるため、金の歯科材料の中でも重量面で評価されやすい種類といえるでしょう。

そのほかにも、様々な形で歯科用金属には金(ゴールド)が使われています。また入れ歯の一部に金属が使われている場合、“これは金なのか分からない”と思われる方も多いですが、専門の査定で成分を確認することも可能です。

金歯は売れるのか?金歯の価値とは

「金歯」は売れるのかという疑問に対して、“金(ゴールド)が含まれている場合、貴金属として評価される”と考えるのが分かりやすいでしょう。金歯の買取査定額は、基本的に「金の含有率(純度)×金の重さ(重量)×金のグラム単価 (金相場)」というシンプルな計算式で決まります。金歯は装飾品としての価値ではなく、基本的には含まれている金(ゴールド)の価値、つまり地金価値をもとに評価されます。

特に金歯の買取査定を決める大きな要素は、金(ゴールド)の純度と重量です。金歯には一般的に14金(K14)~18金(K18)程度の金が含まれており、指輪やネックレスのように刻印が確認できない場合がほとんどです。専門の買取店では、専用の分析機器を使用し金の含有量を厳密に測定して価値を算出します。

さらに、当日の金相場も金歯の価値に大きく関係します。金相場は毎日変動しており、相場が高い時期には同じ金歯でも評価が上がりやすくなります。近年のように金価格が高騰している局面では、以前なら見過ごされていた金歯や歯科用金属にも注目が集まりやすくなります。

また見た目がきれいでない、黒ずんでいる、変形している、といった状態でも、金(ゴールド)そのものの価値が大きく失われるわけではありません。一方で注意したいのは、金歯に見えても金の含有量が少ない場合や、金ではない歯科用合金の場合です。歯科用金属にはさまざまな種類があり、見た目だけでは判断できません。特に古い歯科材料や義歯の一部は、金色に見えても金以外の合金である可能性があります。そのため、自己判断で処分してしまう前に、成分を確認できる専門の買取店へ相談することが安心です。

最後に「金歯」は形状の特性上、アクセサリーのように保管されているわけではなく、小袋やケースに入ったまま放置していることもあります。見た目に抵抗がある場合でも、金や貴金属として再利用される資源であると考えると、価値を確認する意味は十分にあります。金相場が歴史的な高水準にある今、タンスや引き出しの奥で眠っている金歯を現金化するのは非常に賢い選択です。「これは金歯なのか分からない」「古い歯科材料が出てきた」「使わなくなった金歯の価値を知りたい」という方は、まずは査定対象を確認してみてはいかがでしょうか。

また金価格は毎日変動しています。以下のリンクから、ぜひ最新の相場状況をチェックしてみてください。

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