金鉱脈の発見から金の採掘まで|こうして金は私たちの手に届く
最終更新日:2025/04/15

金の魅力とその歴史的価値
金は、古代より宝飾品や芸術品、そして富の象徴として人々に愛され続けてきた貴金属です。現代においても、その希少性と美しい輝きにより、多くの人を魅了しています。
では、その高価で美しい金は、一体どのようにして採取され、私たちの手元に届くのでしょうか? 本記事では、金鉱脈の発見から金の採掘までの一連のプロセスをご紹介します。

大嶋 雄介
2015年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げ、その後、営業企画部に進出し、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析をじっくりと、緻密な専門知識を深化させています。
◾️ 目次
日本でも古くから金が採取されていた
歴史的な金の産出地「佐渡金山」
日本では古くから金の採掘が行われており、新潟県の佐渡金山はその代表的な存在です。江戸時代には、幕府の財政を支える重要な金山として大きな役割を果たしました。
近年の発見例|北海道・弟子屈町
近年では北海道弟子屈町で金を含む鉱石が発見され、再び日本国内の金資源に注目が集まっています。国土が狭い日本でも、まだ手つかずの金が眠っている可能性があるのです。
金鉱脈の探し方とは?
金の存在を示す2つのチェックポイント
金鉱脈を探すには、以下の2つの地形や環境に注目することが有効とされています。
1. 川(砂金の採取)
川の中には砂金と呼ばれる微細な金が混ざっていることがあります。多摩川や犀川など、国内でも古くから砂金採取が行われている川は多数存在します。
2. 温泉地(山金の可能性)
もう一つのポイントは温泉地です。特に塩素を多く含む温泉は、地下に「浅熱水性金銀鉱床」と呼ばれる鉱床を持っている可能性が高いとされています。
「浅熱水性金銀鉱床」とは?
これは、火山活動により地下に存在するマグマから金や銀を含む熱水が噴出し、冷却されることで鉱脈が形成される現象です。こうして生成された金は、鉱石中に微細な状態で含まれており、「山金」と呼ばれる形で存在します。
金を採取する方法とは?
自然金とその採掘方法
金は銀や銅と違い、他の元素と結合していない「自然金」として存在することが多く、比較的純粋な状態で採取されることが特徴です。
砂金の採取
川から砂金を採取する場合、砂利とともに金をふるい分けるというシンプルな方法が用いられます。これは初心者でも体験できる金探しとして人気があります。
山金の採取
一方、鉱山から採取される山金は、鉱石の中に微細に分散しており、肉眼では確認できないほどです。そのため、特殊な処理が必要になります。
近代的な金の採取技術
水銀を用いた方法(アマルガム法)
かつては、金と化合しやすい水銀を使ってアマルガム(合金)を作り、加熱して水銀を蒸発させることで金を回収する方法が主流でした。しかし水銀は毒性が高く、環境や健康への影響が懸念されています。
電解法を使った最新技術
現在ではより安全で効率的な方法として、電解精錬が一般的です。まず銅を取り除き、次に銀、最後に金を電気分解によって抽出するプロセスが取られています。この手法は大型鉱山で広く使用されています。
日本でも再び訪れるか?「ゴールドラッシュ」
日本の国土は広くはありませんが、火山帯が多く、温泉地も豊富にあります。こうした地質的条件を活かせば、再び金鉱脈の発見が期待される地域も少なくありません。
もしかすると、かつて「黄金の国・ジパング」と呼ばれたこの国に、再び本物のゴールドラッシュが訪れる日も近いのかもしれません。
まとめ|金はどのようにして私たちのもとへ届くのか
金は単なる装飾品ではなく、地球の深部から地表に現れ、人の手によって採取され、精錬されて私たちの生活に届けられます。
その一連の流れを知ることで、金という貴重な資源の価値を改めて実感できるのではないでしょうか。
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