2025年3月プラチナ相場の価格推移

2025年3月

プラチナ相場の過去推移

2025年3月プラチナ相場の価格推移チャート

2025年3月プラチナ相場の動向

2025年3月最高値 (3月18日)	2025年3月最安値 (3月11日)	平均買取金額
5,168円	4,869円	5,045円

2025年3月プラチナ相場の価格推移

月日	税込買取相場（円/グラム）	前日比
2025年3月3日	4,949円	+37
2025年3月4日	4,936円	-13
2025年3月5日	4,981円	+45
2025年3月6日	4,998円	+17
2025年3月7日	4,958円	-40
2025年3月10日	4,924円	-34
2025年3月11日	4,869円	-55
2025年3月12日	5,029円	+160
2025年3月13日	5,071円	+42
2025年3月14日	5,107円	+36
2025年3月17日	5,091円	-16
2025年3月18日	5,168円	+77
2025年3月19日	5,151円	-17
2025年3月21日	5,078円	-73
2025年3月24日	5,077円	-1
2025年3月25日	5,077円	+0
2025年3月26日	5,069円	-8
2025年3月27日	5,070円	+1
2025年3月28日	5,154円	+84
2025年3月31日	5,075円	-79

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2025年3月のプラチナ相場に関して専門家の考察

2025年3月のプラチナ相場は、地政学的リスクと金融政策の不透明感が交錯する中、方向感に欠ける展開となりました。月初から中旬にかけては米国のトランプ大統領による相互関税政策や、自動車・半導体産業への追加関税の可能性が意識され、投資家心理が慎重になる中で上値の重い展開が続きました。国内市場では3月19日に5,151円/gの月間高値を記録したものの、その後は下落基調となり、3月27日には5,070円/gまで下落しました。しかし、月末にかけては3月28日に84円の大幅上昇を見せ、5,154円/gまで反発しました。これは、米国が自動車に対して25%の追加関税を発表し、株式市場が下落する中で、安全資産としてのプラチナへの注目が一時的に高まったことが背景にあります。為替面では、米ドル/円相場が149円台で安定推移しており、価格への影響は限定的でした。一方で、ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル（WPIC）は2025年も84.8万オンスの供給不足が続くと予測しており、南アフリカや北米における鉱山供給の減少や、リサイクル供給の鈍化が価格の下支え要因となっています。需要面では、自動車の排ガス浄化装置向けや宝飾品用途は堅調を維持している一方、産業用途は減少傾向にあり、特にガラス産業向けの需要が落ち込んでいます。さらに、地政学リスクや政策不確実性を背景としたETFなどを通じた投資需要が堅調に推移しており、プラチナ相場は今後も供給と需要の綱引きによる不安定な動きを見せる可能性があります。4月に予定される米国の関税実行が市場に与える影響は大きく、プラチナを巡る投資判断にも重要な転機となるでしょう。さらに、世界的な脱炭素化の流れや水素社会の進展により、長期的には燃料電池車（FCEV）など新たな用途分野での需要拡大も見込まれており、中長期的視点からの投資戦略がより重要になっていくと考えられます。特にエネルギー転換の文脈においては、プラチナの役割が今後さらに再評価される可能性も高く、単なる価格変動にとどまらない本質的価値が問われる局面に差しかかっています。

著者

大嶋　雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。