カラットとは?

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」や日本テレビ「ニュースゼロ」などに出演。

カラットの基本的な意味

カラット(carat)と聞くと、婚約会見を行った芸能人が指先に光る大粒のダイヤモンドをカメラに向けているニュース映像を思い浮かべる方も多いでしょう。その影響から「カラット=宝石の大きさ」と誤解されがちですが、カラットは宝石の見た目のサイズではなく「重さ」を表す国際的な単位です。

現在、1カラットは0.2グラムと定義されており、これは世界共通の基準として用いられています。宝石業界では欠かすことのできない非常に重要な指標です。


カラットの語源と歴史

イナゴ豆から生まれた重量単位

カラットの語源は、イナゴ豆を意味するギリシャ語の「カラブ(keration)」に由来するとされています。イナゴ豆は形状や重さがほぼ均一であったため、古代では天然の分銅として宝石や金の重量測定に使用されていました。

この慣習が長い年月を経て制度化され、1907年には現在の「1カラット=0.2グラム」という基準が国際的に採用されました。


カラットと見た目の大きさの関係

ダイヤモンドの場合の目安

ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドであれば、1カラットは直径約6.4〜6.5mmが一般的な目安とされています。そのため、多くの方が「この大きさ=1カラット」とイメージしやすいのです。

宝石の種類による違い

カラットはあくまで重さの単位であるため、比重(密度)の違いによって見た目の大きさは変わります。たとえば、ルビーやサファイアはダイヤモンドより比重が大きいため、同じ1カラットでも直径は小さくなります。

  • ダイヤモンド:比重 約3.52
  • ルビー・サファイア:比重 約4.0

このため、異なる宝石同士を「カラット数」だけで比較するのは注意が必要です。

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カラット数と価格の関係

カラットが大きくなるほど価格は指数関数的に上昇

宝石はカラット数が増えるほど希少性が高まり、価格も急激に上昇します。特に近年は大粒の原石の産出量が年々減少しているため、

  • 1カラット → 2カラット

と単純に2倍になっただけでも、価格は2倍ではなく3倍〜5倍以上になるケースも珍しくありません。

メレダイヤが多いジュエリーの評価

一方で、小粒の宝石(メレダイヤ)が多数セッティングされた指輪やネックレスは、合計カラット数が大きくても資産価値は低くなる傾向があります。これは、再販時に一石ごとの評価が難しく、希少性も低いためです。


資産価値としてのカラット目安

投資・財産目的の場合

財産的価値を重視する場合は、以下が一つの目安となります。

  • ダイヤモンド:1カラット以上
  • 色石(ルビー・サファイアなど):3〜5カラット以上(品質が高い場合)

これらは「一石」での評価がしやすく、流動性も高いためです。

装飾として楽しむ場合

1カラット未満の宝石は、資産性よりもデザイン性やファッション性を楽しむ目的で選ぶのがおすすめです。日常使いしやすく、価格帯も幅広いため、自分らしいジュエリー選びが可能です。


まとめ|カラットを正しく理解しよう

カラットは宝石の価値を判断するうえで非常に重要な指標ですが、

  • 重さの単位であること
  • 見た目の大きさとは必ずしも一致しないこと
  • 価格や資産価値に大きく影響すること

を正しく理解することが大切です。購入目的(資産か装飾か)を明確にしたうえで、カラット数を意識した宝石選びを行いましょう。