世界的に有名なダイヤモンド

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

ダイヤモンドは、その美しさや希少性だけでなく、歴史や伝説を通じて多くの人々を魅了してきました。世界には「大きさ」「色」「伝説」「王室との関わり」など、さまざまな理由から有名になったダイヤモンドが存在します。ここでは、世界的に有名なダイヤモンドをいくつかご紹介します。


史上最大の原石「カリナン・ダイヤモンド」

カリナン・ダイヤモンド(Cullinan Diamond)は、3106.75ctという驚異的な大きさを誇る、史上最大のダイヤモンド原石です。

  • 9つに分割されたうち、最も大きいものは「アフリカの星」と呼ばれ、530.20ctの大きさを持ちます。
  • 最小のものでも4.39ctあり、そのすべてが高い価値を持つ宝石です。
  • これらの多くはイギリス王室に寄贈され、王冠や王笏に使われています。

伝説に包まれた「オルロフ・ダイヤモンド」

オルロフ・ダイヤモンド(Orlov Diamond)は、約190ctの半卵形をした珍しいダイヤモンドです。

  • ロシアのエカチェリーナ2世に贈るため、オルロフ伯爵が45万ドルで購入したと言われています。
  • 古いインド式のカットが施されており、かつて行方不明になった「グレート・ムガル・ダイヤモンド」ではないかという説もあります。

世界最古といわれる「コ・イ・ヌール・ダイヤモンド」

コ・イ・ヌール(KohiNoor Diamond)は、1304年にインドで発見されたとされる歴史的なダイヤモンドです。

  • 発見時の重さは約185ct。
  • その後、インド → ムガール帝国 → ペルシア → イギリスと所有者を変え、現在はロンドン塔に展示されています。
  • 現在の重さは約105ctにカットされています。
  • 「女性が持つと幸福に、男性が持つと不幸になる」という言い伝えも残っています。

愛と別れの象徴「テーラー・バートン・ダイヤモンド」

テーラー・バートン・ダイヤモンド(Taylor Burton Diamond)は、69ctのDカラーという非常に貴重なダイヤモンドです。

  • 南アフリカで発見された後、俳優リチャード・バートンが妻エリザベス・テイラーに贈ったことで一躍有名に。
  • しかし離婚後の1978年に競売にかけられ、テキサスの石油王が落札しました。
  • テイラーが所有していた際に一部が欠けてしまい、発見当初の完璧さは失われています。

輝きを放つ「サンシー・ダイヤモンド」

サンシー・ダイヤモンド(Sancy Diamond)は、55.23ctのやや黄色がかった宝石です。

  • 1500年代にコンスタンティノープルで購入され、ヨーロッパの王族に渡りました。
  • 現在はルーブル美術館に収蔵されています。
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そのほかの有名なダイヤモンド

世界にはまだまだ多くの有名なダイヤモンドが存在します。

  • ホープ・ダイヤモンド(呪われた宝石として有名)
  • リージェント・ダイヤモンド(ナポレオンの戴冠式に使用)
  • シャー・ダイヤモンド(珍しい棒状の形)
  • フロレンティン・ダイヤモンド(現在行方不明)

まとめ

ダイヤモンドはその美しさと共に、歴史や逸話を持つことでさらに価値を高めています。
今回紹介したのはほんの一部であり、世界中にはまだ多くの伝説的なダイヤモンドが存在します。ダイヤモンドの歴史を知ることで、その輝きの奥に秘められた物語を感じられるでしょう。