ラウンドブリリアントダイヤモンドの品質の見分け方
2015/08/29
いわゆるダイヤモンドと言えば、すぐに頭に思い浮かぶのがこのラウンドブリリアントダイヤモンドでしょう。
紀元前からインドでは、お守りとして大切にされてきたダイヤモンド。
その原石の特徴を活かしながら、さまざまなカットが開発されました。
17世紀中旬にブリリアントカットが登場してからは、改良を繰り返しながら現在まで受け継がれています。
ここでは、ラウンドブリリアントダイヤモンドについてカットや品質、見分け方などをまとめていきます。
ラウンドブリリアントダイヤモンドとは?
ダイヤモンドが一番キレイに見えるカットといえば、これ。
このカットを開発したベルギーの職人は、なんと数学者なのです。
理論的に一番キレイに輝く形を考えた結果、上部に向けて58面で構成されるこの形が、内部でも光を全反射できる最高の形ということに気が付いたそうです。
原石を削って、削って、仕上げていくので、原石のロス率は半分以上にも上ります。
これが、まさに究極のカットとも言われる所以なのかもしれません。
ラウンドブリリアントダイヤモンドの品質
では、ラウンドブリリアントダイヤモンドの原石を3種類に分けて見ていきましょう。
ソーヤブル
ロシア、ナミビアでの産出が多い正八面体の原石。
ピラミッドを2つ合わせたような形をしており、1つの原石から大小2個のダイヤモンドを磨き出します。
ほかの原石に比べると、わりと削りやすい石ということもあり人気を集めています。
メイカブル
元々の形がまちまちな原石。
原石のレベル的には、中レベルと言ったところの石です。
ただ、磨き次第では全く評価されないものもあれば、非常に美しく仕上がることもあります。
ニアー・ジェム
原石のレベルがあまり高くないので、研磨しても透明度が低く、それほど美しいとは言えないものが多くあります。
そのため、価格が手ごろなジュエリーに利用されています。
中には、内部の炭素の黒点をレーザーで取り除いたり、表面の亀裂を隠したりするために樹脂で加工したものもあるので注意しましょう。
ラウンドブリリアントダイヤモンドの見分け方
ポイントは、やはり美しい輝きとサイズ、そしてマイナス部分がいかに少ないかどうかです。
見分け方としては単純に思えるかもしれませんが、やはりダイヤモンドはこの3つが重要。
まず、輝きは原石のグレードの高さとカットの技術が勝負です。
透明度が高いことが絶対条件で、蛍光性や色味(ブラウンやグレイ)などがない素材を選びます。
一石の大きさが、6ミリ以上(0.70カラット)であれば、その輝きに存在感を感じられます。
3ミリ以下(0.10カラット)では、どうしても輝きが弱いものに。
また、耐久性(クリーベイジ)に関するマイナスポイントは、とにかく少ない方が良いダイヤモンドだと言えます。
こうした条件が揃ったものは非常に美しく、評価も高いダイヤモンドになります。
もちろん、原石のレベルが高いものでなければ、カットにこだわっても意味がありません。
輝き、つまり原石の良さに注意して選んでいくと良いでしょう。
特に優れたラウンドブリリアントダイヤモンドなら、目も覚めるような美しい輝きとカットを持ちます。
値段との兼ね合いもありますが、一生ものとして身に付けると考えれば、妥協はしたくないもの。
優れた技術を持った職人によって仕上げられた技術と、それが活きる原石の良さを分かるように、日頃から目を養っていきたいものですね。