ダイヤモンドのカットの種類

2016/11/19

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リングやネックレスなどに使用されているダイヤモンドには、さまざまなカットの種類があり、その1つ1つに名前があります。

ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すために、多くのカット方法が考えられてきました。

ここでは、ダイヤモンドの基本的なカットの種類についてご紹介しましょう。

ステップカット

ガードルと平行に、ステップ状にカットされたダイヤモンドの総称です。

平面を活かした落ち着いたデザインが特徴で、ダイヤモンドの静かな輝きを楽しむことができるカットです。

ステップカットは、比較的石の内部を確認しやすいカット方法なので、キズがなく、輝きや透明度のバランスの良いものを見分けやすいと言えます。

ステップカットの代表的なカット方法として知られるエメラルドカットは、長方形や正方形の石の角を丸く仕上げたものです。

他にも、台形に仕上げるテーパーバケット、小さな長方形のバゲットなど、色々な形がありますが、ジュエリーでは主に脇石に使われることが多いようです。

また、ミックスカットと言われるステップカットのクラウン部分にブリリアントカットのパビリオン部分を合わせたものもあります。

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ブリリアントカット

中心部からガードルに向けてファセットが放射状に伸びるカットです。

上部が円形である、ラウンドシェイプ・ブリリアントカットは、4Cの1つでもあり、一番メジャーなダイヤモンドのカットスタイルと言えるでしょう。

今では、「ブリリアントカット」や「ラウンド」といえば、このカットを指します。

ブリリアントカットは研磨する部分が多いカット方法のため、完成品は原石の約半分ほどになってしまいますが、1919年にこのカット方法が開発されて以来、ダイヤモンドそのものが持つ輝きと透明度を最大限に引き出すことができるカットとして、エンゲージリングなどに広く利用されています。

他にも、ラグビーボールのような形をしたマーキスや、洋なし(ペア)のような形をしたペアシェイプなどがあります。

それぞれ上部の形は異なりますが、側面のファセットは細かく幾何学的に連なっているため、キラキラとした印象を与えるカットになります。

プリンセスカット

プリンセスカットは、ミックスカットの中でも特に人気を集めている新しいカットスタイルです。

全体的にスクエアカットの品の良い印象を保ちつつ、細かく計算されて施されたブリリアントカットの輝きを取り入れることができるカット方法で、まさに「いいとこどり」のカット方法だと言えます。

研磨による消失部分を抑えることもできるので、ブリリアントカットよりも大きなジュエリーに仕上げることができるのも人気のポイントです。

ただし、エッジが欠けやすいという特徴もあるので注意しましょう。

ダイヤモンドのカットの種類はまだまだたくさんありますが、まずは今回ご紹介した基本的なカットを押さえておきましょう。

カットで美しさを引き出すことも大切ですが、きちんと原石の良し悪しを見極めて、そのダイヤモンドがどれくらいの価値があるものなのかを判断していきたいものです。