カットの種類

2015/02/17

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宝石の色や光沢、透明度などはその宝石が生まれつき持っているものですから、人間にはどうする事もできません。
しかし、カットは違います。
カットは、宝石の持つ光の屈折率や耐久性などを活かして、宝石をさらに美しくする為に人間が考えだした技術です。
これにより、石は更なる美しさを引き出されるのです。
このようにカットは唯一、人間の手で宝石の価値を変えられる部分です。

カットの中で代表的なものは「ファセットカット」と「カボションカット」ですが、その二つを組み合わせた「ミックスカット」もあります。
「ファセットカット」とはいくつものカットをいれて平らな「面」が組合わさった形を作るカットで、透明な宝石によく用いられます。
このカットには様々な種類があり、光りの屈折率や反射率を計算して、内部から美しく輝くように考えられています。
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「カボションカット」のカボションは禿頭を意味します。
その名の通り、丸いドーム状のカットが特徴です。
内部からの輝きよりも、表面上の色やツヤを美しく見せるのに適しており、オパールや翡翠などの不透明な宝石や半透明な宝石によく使われます。

「ミックスカット」はその両者を複合したもので、上部を丸くカボションカットにし、下部をファセットカットにしたものなど、組み合わせによってバリエーションに富んでいます。

このように様々なカットがありますが、それぞれ石によって相性の良いカットがあります。

ダイヤモンドなどはファセットカットのうち、「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれるものを施される事が多いです。ダイヤモンド特有の輝きを引き出す為に生み出された究極のカットと言われています。

硬度の低い石などは、ぶつかったときの衝撃で角が取れてしまう可能性が高くなるので、ファセットカットは施さず、丸みを帯びたカボションカットを施す事が多いです。