イエローゴールド(YG)とは?18金との違いや特徴、相場について解説
最終更新日:2025/07/23


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
「イエローゴールド(YG)」は、華やかで温かみのある色合いが特徴の人気貴金属素材です。ジュエリーやアクセサリーでよく目にする18金(K18)との違いや、YGならではの特性、メンテナンスのポイントを知ることで、より魅力的に使いこなせるでしょう。本記事では、イエローゴールドと18金の違い、色味の特徴や相場、ホワイトゴールドとの比較などをわかりやすく解説します。
イエローゴールド(YG)とは?
イエローゴールド(YG)とは、純金(ゴールド)に銀や銅を加えて合金化し、金本来の黄色味を強く残した素材のことです。日本のジュエリーで一般的に使用されるK18イエローゴールドは、金の純度が75%で、残りの25%に銀や銅を加えることで強度を持たせつつ、美しい黄金色を保っています。
イエローゴールドは、その温かみある色合いから、クラシカルで高級感のあるデザインに用いられることが多く、時代を問わず人気が高い素材です。色味が自然な金に近いため、純金に比べて扱いやすく、日常使いのジュエリーにも適しています。
イエローゴールド(YG)とK18(18金)との違い
イエローゴールド(YG)と18金(K18)は混同されがちですが、それぞれ意味合いが異なります。「18金」とは、金の純度を示す表記で、全体の75%が金であることを指します。対して「イエローゴールド」は、金に加える他の金属の種類と割合によって表現される“色味”のことです。
たとえば、K18イエローゴールドは、75%の金に25%の銀と銅を配合して作られ、鮮やかな黄金色を生み出します。同じK18でも、銀とパラジウムを混ぜればホワイトゴールドに、銅の割合を増やせばピンクゴールドやレッドゴールドになります。
つまり、「18金」は純度の表示で、「イエローゴールド」は合金としての色と特徴を表しています。両者は併用されることが多いため混同されやすいですが、明確な違いがあります。
イエローゴールドの主な特徴
イエローゴールドは、錆びや変色に強く、美しい黄金色を長く保てるのが特徴です。金属アレルギーも起きにくく、敏感肌の方でも比較的安心して使用できます。また、ホワイトゴールドと比べて加工コストが低いため、価格も抑えられる傾向にあります。見た目と実用性を兼ね備えたバランスの良い素材です。
錆びにくく変色しにくい
イエローゴールドは、金の性質により非常に錆びにくく、酸化にも強いという特徴があります。特に18金(K18)は金の純度が高いため、変色や腐食に対して優れた耐性を持っています。シルバー製品のように空気中の硫黄や湿気に反応して黒ずむ心配が少なく、長期間美しい状態を保てるのが魅力です。
ただし、銀や銅などの混合金属の割合や使用環境によっては、わずかな変色が起こることもありますので、日常的なケアは必要です。
金属アレルギー反応が起きにくい
金はアレルギーを起こしにくい金属とされていますが、18金などの合金には銀や銅が含まれているため、金属アレルギーを完全に防げるわけではありません。しかし、イエローゴールドは他のカラーゴールド(特にホワイトゴールド)と比べて、アレルギーを引き起こしやすいパラジウムなどを使用しないため、比較的安心して使用できます。
敏感肌の方やアレルギー体質の方には、18金イエローゴールドが適した選択肢となることが多く、ブライダルリングやピアスにも人気です。
ホワイトゴールドとの価格の違い
イエローゴールドとホワイトゴールドは、同じK18であっても価格に差が出ることがあります。これは、ホワイトゴールドに使用されるパラジウムやロジウムなどの希少金属が原材料として高価なためです。
加えて、ホワイトゴールドはロジウムメッキ加工を施して白さを際立たせる工程があるため、製造コストも上がります。これに対してイエローゴールドは、合金化だけで色味を調整するため、加工コストが比較的抑えられます。
その結果、相場としては同じ純度であってもホワイトゴールドの方がやや高値で取引される傾向があります。
純度による金の分類
金製品はその純度によって分類され、それぞれに異なる特徴や用途があります。以下に代表的な金の純度とその特徴を表形式でまとめます。
名称 | 表記 | 純度(%) | 特徴・用途 |
---|---|---|---|
純金 | K24 | 99.99 | 柔らかく加工性に劣るが、純粋な資産価値あり |
22金 | K22 | 約91.6 | インドなどで人気、硬さも出て装飾性高い |
18金 | K18 | 75.0 | 宝飾品で最も一般的、バランスの取れた素材 |
14金 | K14 | 58.5 | 強度に優れ、普段使いのジュエリーに適す |
10金 | K10 | 41.7 | 安価で耐久性あり、金色はやや薄め |
18金は、見た目の華やかさと実用性のバランスが取れており、日本では最も人気のある純度です。
イエローゴールド以外の色味
ゴールドにはイエローゴールド以外にも様々な色味があり、それぞれに個性と魅力があります。以下に主なカラーゴールドの特徴と希少性をまとめます。
名称 | 色味 | 配合金属 | 特徴・希少性 |
---|---|---|---|
イエローゴールド | 黄金色 | 銀+銅 | 最もスタンダードで扱いやすい |
ホワイトゴールド | 白色 | パラジウムなど | 高級感があり、価格はやや高め |
ピンクゴールド | ピンク色 | 銅多め | 優しい色合いで女性に人気 |
レッドゴールド | 赤味が強い | 銅多め+少銀 | アンティーク調で個性的 |
グリーンゴールド | 緑がかった色 | 銀多め | 珍しく個性的、ジュエリーではあまり流通しない |
色味により見た目だけでなく、希少性や相場にも違いがあります。中でもピンクやホワイトゴールドは市場でも特に人気が高い傾向にあります。
イエローゴールドのメンテナンス方法
イエローゴールドは比較的変色しにくく錆びにくい素材ですが、長期間美しく保つためには定期的なメンテナンスが重要です。主なケア方法は以下の通りです。
- 柔らかい布で定期的に乾拭き
- 汚れがひどい場合は中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗浄
- 入浴や温泉、スポーツ時には外す
- 保管時は個別にジュエリーポーチやケースに入れる
また、研磨剤入りのクロスは表面を傷つける恐れがあるため避けましょう。専門店での定期的なメンテナンスもおすすめです。
まとめ
イエローゴールドは、金の持つ温かみを活かした定番素材で、18金との違いを理解することで、より正しく選べます。ホワイトゴールドなど他の色味との相場や性質の違いを把握し、錆びにくく変色しにくい特性を活かして上手にメンテナンスすることで、長く美しさを保つことが可能です。用途や好みに合わせて最適なゴールドを選びましょう。
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