メレーダイヤモンドの品質の見分け方
2015/08/29
メレーダイヤモンドの品質と聞いても、あまりピンとこないかもしれません。
シンプルなデザインのリングにさりげなく付いていたり、高級腕時計を彩る役目をしたりするのがメレーダイヤモンド。
もちろん、メレーダイヤモンドを集めて構成された、シンプルながらインパクトのあるデザインのアイテムもあります。
ここでは、メレーダイヤモンドについてのあれこれや、選ぶときのポイントなどをまとめて紹介します。
メレーダイヤモンドとは?
メレーダイヤモンドは小ぶりのダイヤモンドの総称であり、現在の日本の基準では0.2カラット未満のものを呼びます。
通常、メレーダイヤモンド一つひとつに鑑定書が付くことはありません。
元が同じ原石であったとしても、いわゆる普通のダイヤモンドとは別のものとして扱われています。
メレーダイヤモンドだけに注目することはあまりないかもしれませんが、デザインによっては欠かせない存在となることがあります。
指輪の中央部を囲むように置かれたりするだけでなく、カラーストーンと合わせて光が良く栄えるようにデザインされたりと、登場回数はかなり多いものです。
メレーダイヤモンドの品質
メレーダイヤモンドの品質について、3種類に分類して説明します。
ソーヤブル
優れたカットを持ちます。
ほかのものに比べて研磨しやすくはありますが、削り込んでいくとほとんどが粉になってしまい、原石の重量の43%程度になります。
ただし、ここが分かれ目で、45%の重量を残すとカットが荒くなり、輝きも劣ってきます。
この数%が価格の分岐点でもあるのです。
メイカブル
メイカブルはそもそもの形が一定していないので、研磨の際に職人の腕が問われます。
それほど品質が高くない石の場合、層に偏りがあるなど研磨が難しいものが多いようです。
減耗率は75%ほどになります。
ニアー・ジェム
ニアー・ジェムは、比較的宝石用の品質に近いという特徴があり、品質的には劣っているレベルのものになります。
例えば、オーストラリアで採られたブラウン系の多い原石は、研磨自体がほかのものに比べて3倍もの時間がかかります。
もちろん価格はソーヤブルの数10分の1程度。
やはり原石で決まるといったところでしょう。
メレーダイヤモンドの見分け方
ポイントは輝きです。
透明度を表すクラリティやカラーは、メレーダイヤモンドそのものが小さい分それほど影響はありません。
むしろ、それでは判断できかねるとも言えるでしょう。
そのため、いかに美しく輝いているかを判断することによって、カットが正確にされたものか、しっかりとした技術で仕上げているものかが分かります。
そして何より、原石が良質なものかどうかを見極めることができます。
もちろん価格も気になるところですが、やはり小ぶりなメレーダイヤモンドだとしても、ビューティーグレードの高いものを選びたいものです。
ジュエリーにおいて、メレーダイヤモンドそのものが注目されることは、確かに少ないかもしれません。
ただ、メインの石を引き立たせるために、効果的なデザインポイントとして使用されるのが、メレーダイヤモンド。
その数や石の輝きによって、やはり値段もかなり変わってくるのです。
今後、新しくジュエリーを選ぶときは、ぜひメレーダイヤモンドの品質にもこだわってみてください。
使い続けるうちに、その違いが実感できるはずです。