2025年7月 金相場の価格推移
2025年7月 金相場の価格推移チャート
2025年7月 金相場の動向
2025年7月最高値 (7月11日) |
2025年7月最安値 (7月1日) |
平均買取金額 |
17,093円 | 16,714円 | 16,926円 |
2025年7月 金相場の価格推移
月日 | 買取相場 | 専門家のコメント |
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7/1 | 16,793円 (+93) | 令和7年7月1日(火)の金買取相場は前日比で96円の反発となりました。1gあたりの金買取価格は16,793円です。国内の安全資産需要の高まりと円相場の動向に加え、海外市場での金価格上昇が影響しています。例えば、OANDAが公表するNY金(XAU)は6月30日の終値で3,303.15ドルに達し、前日比+0.88%の上昇となりました。この背景には、主に以下のようなファンダメンタル要因が考えられます。まず、米ドル指数が低下傾向にあり、ドル建て金価格の上昇を支援していること(OANDA報告)。さらに、来週予定されている米雇用統計を控え、市場参加者がリスク回避姿勢を強めていることも、金価格には追い風です。また、世界的にインフレ懸念や地政学的リスクが依然として高く、資産のヘッジとしての金に対する需要が旺盛です。JPモルガンは金価格が2026年第2四半期までに4,000ドル超の可能性を指摘しており、現在の上昇トレンドは中長期的な流れの一部と見ることも可能です。総じて、本日の国内金相場は、円安・ドル安の両面を背景とした上昇基調が継続中です。海外要因に左右されやすい性質を考慮すると、今後のFRBの金融政策や為替動向、そして来週の米主要指標発表には慎重な注目が必要です。引き続き分散投資の一角として、保有・追加投資の判断にはリスク管理を重視した姿勢が望ましいでしょう。 |
7/2 | 16,851円 (+137) | 令和7年7月2日(水)の金買取相場は前日比で137円の続伸となりました。1gあたりの金買取価格は16,851円です。米ドル建てNY金価格は月前比でわずかに下落傾向にあるものの、依然として高水準(約3,336米ドル/oz)を維持し、強い基調が見られます 。これは依然続く地政学リスクや中央銀行の買い需要、金融緩和観測が背景にあります。為替市場では1ドル=143円台の水準となり、円建て金価格を引き上げる重要な要素になっています。ドル高円安の流れが継続すれば、国内価格には継続的にプラス作用が期待できます。国際的にはJPモルガンが「2026年第2四半期に4,000米ドル/ozを超える可能性あり」との見通しを示し、BofAも2025年に3,063米ドルまで上昇すると予想するなど、強気材料が積み上がっています。 |
7/3 | 16,867円 (+16) | 令和7年7月3日(木)の金買取相場は前日比で16円の騰貴となりました。1gあたりの金買取価格は16,867円です。ADP全米雇用報告では予想以上の雇用減が確認され、ドル安が進行。これを受け、安全資産としての金買いが優勢となりました。4日の米国市場は独立記念日で休場予定のため、注目の米雇用統計とISM非製造業指数が前倒しで3日に発表される見通しです。ドル建て金価格はレンジ内で堅調に推移しており、国内では金価格が3営業日連続の上昇を記録。一方、日銀の高田審議委員は物価目標が近づいているとし、金融緩和の調整と米利下げとのバランスへの警戒を示しています。 |
7/4 | 16,888円 (+21) | 令和7年7月4日(金)の金買取相場は前日比で21円の続伸となりました。1gあたりの金買取価格は16,888円です。注目された米雇用統計が予想を上回る結果となり、失業率も改善。これにより米連邦準備理事会(FRB)の7月利下げ期待が急低下しました。市場では発表直後にドル円が一時145円台前半まで急騰し、金は手仕舞い売りに押される展開に。堅調な労働市場がリスクオンムードを呼び戻し、NYダウやS&P500は大幅高、ナスダックは過去最高を更新しました。FRBの利下げ確率は発表前の約23%から5%以下に低下し、今後の政策判断に注目が集まっています。 |
7/7 | 16,863円 (-25) | 令和7年7月7日(月)の金買取相場は前日比で25円の反落となりました。1gあたりの金買取価格は16,863円です。ニューヨークおよびロンドン市場において 金価格は軟調 でした。特に「米中間の貿易交渉進展」と「関税猶予延長」の報道を受けた安全資産としての金需要の一時的な冷え込みが大きく影響し、スポット価格は前日比約0.8%安の 3,306.85ドル/オンス、米先物も同様に3,315.70ドルとなりました。市場心理としては、これまで金価格を支えてきた “不透明感” が一部後退し、短期的には下落圧力が顕在化した格好です。また、足元のインフレ懸念は依然として根強く、今後の FRB の利下げ観測も慎重になっており、ヘッジ資産としての金の魅力は依然として有力です 。足元のテクニカルとしては、上昇の勢いが鈍化し始めており、5月以降の高値約3,500ドルから約5%の調整局面に突入しつつあるとの分析もあります 。短期的には“天井感”が漂い、市場参加者の間では利確売りが先行する可能性を示唆されています。 |
7/8 | 17,077円 (+214) | 令和7年7月8日(火)の国内金相場は前日比で214円高となり、1gあたり17,077円に達しました。背景には、トランプ米大統領が日本からの輸入品に対し、8月1日から25%の関税を課すと表明したことにあります。現行の10%から大幅に引き上げられる方針に対し、日本政府は「遺憾」としつつも合意の可能性を探る姿勢です。石破首相は国内産業や雇用への影響を最小限に抑える対策を指示。関税措置による米国の物価上昇懸念や長期金利の上昇により、ドル高円安が進行し、国内の金価格が押し上げられました。 |
7/9 | 17,052円 (-25) | 令和7年7月9日(水)の金相場は前日比で25円の下落となりました。注目されていたトランプ米大統領の関税措置は、当初の一時停止期限から再び延長され、発効は8月1日へと先送りされました。しかし、米国による高関税方針は、インフレ懸念を高め、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測と相まってドル高を誘発。ドル円相場は一時1ドル=147円目前まで円安が進行しました。加えて、トランプ氏は銅への50%関税や医薬品への最大200%関税の可能性に言及。BRICS諸国にも10%の関税を課す考えを示しました。これらの発言が世界経済の不安要素として作用し、COMEX銅先物は10%以上の急伸を記録しました。 |
7/10 | 17,009円 (-43) | 令和7年7月10日(木)の金買取相場は前日比で43円の続落となりました。本日の1gあたりの金買取相場は17,009円になっています。NY金相場は前日比0.77%上昇し、1オンスあたり3,276.36ドルで取引されています。前日には米国がブラジルに対して50%の関税を発表した影響で一時3,294.70ドルまで下落しましたが、本日は調整を経て再び上昇基調に戻っています。市場ではインフレヘッジや地政学リスクの高まりが金需要を支える要因とされており、J.P.モルガンは2025年第4四半期の金価格が平均3,675ドルに達するとの予測を示しています。短期的な変動はあるものの、中長期的には堅調な価格推移が期待される状況です。 |
7/11 | 17,093円 (+84) | 令和7年7月11日(金曜日)の金相場は前日比で84円の騰貴となりました。1gあたりの金価格は17,093円です。上昇の背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が7月のFOMCでの利下げ検討に言及したことにあります。発言は次期FRB議長候補として注目されており、金融市場に影響を与えました。しかしながら、同時に米株式市場は堅調であり、S&P500とナスダックは過去最高値を更新。暗号資産も上昇基調で、ビットコインは高騰し、投資家のリスク選好が強まっている模様です。これにより、安全資産とされる金への積極的な買いは限定的であるが、規制の明確化期待や需給面の堅調さも相場を支えているとみられます。 |

大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
2025年(1月~12月) 金相場の価格推移
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